深海のイカ・タコをどう比べるか?

深海のイカ・タコを比べると、腕、触腕、ひれ、眼に異なる特徴が現れる。大きなイカだけでなく、透明な体や左右で異なる眼をもつ対象も深い海で研究されている。この一覧では種のページと、属をまとめて扱うページを区別する。ジュウモンジダコ属やミズヒキイカ属の情報を、特定の1種の寸法や分布に置き換えることはできない。コウモリダコも、名前だけで一般的なタコと同じ食性を想像すると生活を読み違える。ダイオウイカとダイオウホウズキイカは、体長の測り方と標本の状態をそろえて比較する必要がある。全長、外套長、重量は違う尺度であり、数字だけを並べて勝敗のように扱わない。作品カードは形を比較するための同じ大きさの枠で、動物の実寸を示す縮尺図ではない。ここから各ページの学名、形態、研究の範囲をたどり、分かることとまだ分からないことを分けて読むことができる。

対象と資料の比較

和名・掲載名学名・扱い大きさと対象水深・記録の意味分布図鑑
ダイオウイカArchiteuthis dux外套長 約1.7 m/2010年新潟の漂着標本。触腕を失った個体。;全長 約3.4 m/同じ標本の腕を含む長さ。触腕欠損のため完全な全長ではない。約900 m(観察・採集地点・約値)/2004年9月30日の小笠原沖のカメラ撮影地点。全生息深度ではない。世界各地の海の深い層に記録。日本では小笠原沖で自然状態の撮影例がある。ダイオウイカ
ダイオウホウズキイカMesonychoteuthis hamiltoni外套長 2.5 m/Te Papaの2007年標本。解凍後の測定。;全長 4.2 m/同標本の解凍後の全長。死後の触腕の収縮の影響がある。;重量 495 kg/Te Papaの大きさの解説にある2007年標本の重量。比較解説には490 kgの記載もあり、最大値の比較には使わない。600 m(観察・採集地点)/2025年3月9日に自然環境で撮影された幼体の地点。成体の全生息範囲ではない。南大洋の冷たい深層。ロス海の大型標本や、南サンドウィッチ諸島沖の幼体の記録がある。ダイオウホウズキイカ
コウモリダコVampyroteuthis infernalis測定条件をそろえた数値は掲載していない600〜900 m(主な観察帯)/MBARIが示す主な深さ。酸素濃度との関係が重要。本文の確認範囲を参照コウモリダコ
ジュウモンジダコ属Grimpoteuthis測定条件をそろえた数値は掲載していない数値を掲載していない/属・愛称の紹介。1種を限定した値が未確認のため数値を掲載しない。本文の確認範囲を参照ジュウモンジダコ属
ミズヒキイカ属Magnapinna測定条件をそろえた数値は掲載していない数値を掲載していない/属・愛称の紹介。1種を限定した値が未確認のため数値を掲載しない。本文の確認範囲を参照ミズヒキイカ属
ストロベリースクイッドHistioteuthis heteropsis測定条件をそろえた数値は掲載していない数値を掲載していない/種を特定した深度値は掲載していない。属や近縁種の値とは区別する。本文の確認範囲を参照ストロベリースクイッド
ピグレットスクイッドHelicocranchia測定条件をそろえた数値は掲載していない数値を掲載していない/属・愛称の紹介。1種を限定した値が未確認のため数値を掲載しない。本文の確認範囲を参照ピグレットスクイッド
グラスオクトパスVitreledonella richardi外套長 110 mm(資料の最大値)/FAO 2014、印刷ページ224の種別記載。;全長 約450 mm(資料の最大値)/腕を含む。外套長とは同じ測定部位ではない。661 m(観察・採集地点)/2021年6月26日・第433潜航の撮影深度。種の生息範囲ではない。本文の確認範囲を参照グラスオクトパス
ラムズホーン・スクイッドSpirula spirula測定条件をそろえた数値は掲載していない数値を掲載していない/種を特定した深度値は掲載していない。属や近縁種の値とは区別する。本文の確認範囲を参照ラムズホーン・スクイッド
グローイング・サッカー・オクトパスStauroteuthis syrtensis測定条件をそろえた数値は掲載していない数値を掲載していない/種を特定した深度値は掲載していない。属や近縁種の値とは区別する。本文の確認範囲を参照グローイング・サッカー・オクトパス
テレスコープオクトパスAmphitretus pelagicusFAO資料では外套長100 mmまで、全長およそ300 mmまで。100〜2000 m(資料の記録範囲)/2014年FAO資料のA. pelagicusの範囲。生活段階で違いがある。FAOの2014年資料はインド太平洋の熱帯・亜熱帯を示す。外洋の中層で暮らす。テレスコープオクトパス

同縮尺図の制作条件

上のカードは実寸比較図ではない。測定部位、生活段階、標本の状態と出典をそろえた対象だけで比較図を制作する。未確認の最大値は使わない。伝承の存在には生物の実測値を付けない。

よくある質問

すべて同じ種や分類群なのか?

テーマは比較の入口であり、学名と階級は各対象のページで区別している。

数値がない項目はどう読むか?

対象の種や測定条件に対応する数値を掲載できない項目です。別の種や属の値で埋めたり、ゼロと読み替えたりしないでください。

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出典・確認範囲