透明な頭と、眼の向きは別の仕組み

デメニギスの透明な覆いは、眼そのものではありません。眼は覆いの下の液体の中にあり、上方から前方へ向きを変えます。口先の黒い点は嗅覚器官です。作品を見るときも「前にある点=眼」と決めず、覆いと眼の位置を順に確かめてください。 [資料]

グラスヘッド・バレルアイもデメニギス科ですが、眼の光学構造は同一ではありません。眼の筒状部分と張り出す部分が別の方向の光を扱うため、透明な頭の魚をひとまとめにすると、向きを変える眼と反射面を使う眼の違いを見失います。 [資料]

頭・体・眼はどう違う?

対象透明な部位見える器官・輪郭観察上の注意詳細と資料
グラスオクトパス外套・腕・腕の間の膜眼と内部器官腕を含む全長と胴だけの外套長は別の尺度グラスオクトパスの図鑑 [資料]
デメニギス頭部を覆う透明な膜眼の緑色の部分。口先の黒い点は嗅覚器官全身が透明な魚ではなく、傷みやすい覆いの内側を見ているデメニギスの図鑑 [資料] [資料]
グラスヘッド・バレルアイ頭部と眼のまわりの透ける領域眼の光学構造。単純に四つの眼ではない上方の屈折光学と側下方の反射光学を区別するグラスヘッド・バレルアイの図鑑 [資料] [資料]
システィソーマ体と外骨格複眼も透明とされる。眼がないという意味ではないC. fabriciiの記載とCystisoma属全体の紹介を区別するシスティソーマの図鑑 [資料] [資料]
オオタルマワシ体と利用する透明な樽体の器官と、体の外にある樽の輪郭樽は本体の殻でなく、加工されたサルパなどの組織オオタルマワシの図鑑 [資料]

体と、体の外にある透明な構造を分ける

グラスオクトパスの体・腕・膜は透けていても、眼と内部器官まで見えなくなるわけではありません。外套長は胴だけ、全長は腕を含むので、透明な輪郭の広がりと長さの数値を同じ印象で扱わないことが大切です。 [資料]

オオタルマワシの樽は、サルパなどを加工した体の外の構造です。透明な筒を動物の全身や自分の殻と取り違えないよう、樽と、その内側で保持する脚や体を分けて見ます。 [資料]

照明と作品の色をどう読むか

背景の明暗、探査機の照明、見る方向で透明な輪郭の見え方は変わります。このサイトの作品の色面や輪郭線は造形表現であり、生きた個体の色を測定したものではありません。まず何が透明なのかを図鑑本文と出典で確かめ、その後に作品の形を読むと、分類の違う対象を同じ理由で透けていると考えずに済みます。

出典・確認範囲