閉じた葉巻が星のように開く

若い子実体は暗褐色で細かな毛に覆われ、閉じた葉巻や紡錘のような形をしている。成長すると先端に切れ目が入り、厚い裂片が外側へ開く。閉じた個体と開いた個体では、同じ菌と思えないほど外観が変わる。 [2] [3]

開いた内側は黄褐色から橙褐色で、外側の暗褐色と対照をなす。裂片の数や開き方には幅があり、すべてが同じ整った星になるわけではない。短い柄と、閉じた状態の外皮の質感を合わせて見ると、発達のつながりが理解しやすい。 [2] [3]

キリノミタケという和名

環境省の菌類資料では、Chorioactis geasterにキリノミタケの和名が対応する。英語のDevil’s Cigarは閉じた姿に関わる呼称で、ここではそのカタカナ表記を掲載呼称としている。キリノミタケとデビルズ・シガーは異なる呼び方だが、本ページでは同じ対象を指している。 [2] [3]

分類上は子嚢菌で、チャワンタケ目のChorioactis属に置かれる。外へ星状に開く形はツチグリ類を連想させるが、中央に球形の胞子嚢を載せた地上の星ではない。胞子をつくる面は、開いた子実体の内側にある。 [1] [3]

日本の倒木で記録された姿

環境省の解説は、イチイガシの倒木に発生する日本の記録をまとめている。宮崎県の初期記録と、その後に知られた山口、奈良、高知などの地域が挙げられる。地面から出ているように見えても、材とのつながりが隠れている場合がある。 [2]

日本での生活史は秋に発生するものとして記載される。環境省の2025年評価ではVUとして扱われ、生育環境の減少が懸念されている。これは日本の評価であり、世界の全地域に同じ保全区分が付くことや、採集規制が一律であることを意味しない。 [2]

離れた地域の記録をどう読むか

米国テキサスの採集資料では、シダーエルムの朽ちた切り株付近などでの記録が示される。日本のイチイガシの倒木との対応を、同じ樹木であるかのように書き換えない。地理的に離れた場所で似た姿が記録される点が、この菌への関心を引いてきた。 [3] [2]

日本とテキサスの個体には、分子的な違いを検討した研究がある。環境省資料も両地域の同一性について注意を残している。本ページは同名で扱われる記録を紹介するが、離れた個体群が完全に同じ性質をもつと断定したり、移入経路を推測で作ったりしない。 [3] [2]

星型の印象を分類の代わりにしない

開いた子実体の黄褐色の面と、毛深い暗色の外面は別の層として読める。作品ではその二面と、開く前の形を対応させることが大切だ。見た目を華やかにするために、中央の球や花の雄しべなど別の生物の構造を足すと、実際の姿から離れてしまう。 [3] [2]

本ページの地域欄は、確認した日本とテキサスの資料の範囲を示しており、世界でその二地域にしかいないという断定ではない。新しい産地報告や分類の検討が加わった場合にも、記録の年代と対象範囲を確認して読む必要がある。 [2] [3]

読み分けるポイント

星形に開くツチグリの仲間か?

ツチグリ類とは異なる子嚢菌である。星状に開いた内面が胞子をつくる面で、中央に球形の胞子嚢を載せる構造ではない。閉じた葉巻形と開いた姿を一続きとして見ると違いが分かる。 [3] [2]

作品:ドットで描く判断

以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

デビルズ・シガーの主作品・64×64ピクセルアート
現行64×64主作品・既存モーション(生物の行動の同定資料ではない)

背景と記録

若い子実体は暗褐色で細かな毛に覆われ、閉じた葉巻や紡錘のような形をしている。成長すると先端に切れ目が入り、厚い裂片が外側へ開く。閉じた個体と開いた個体では、同じ菌と思えないほど外観が変わる。

BASE STUDYは資料の形態を踏まえた新しい創作原画であり、採集標本の写真ではない。サイズ別作品では実物の識別点を残し、構図と色面を独立して設計している。

姿の解釈

閉じたときの毛深い暗褐色の葉巻形。成熟して星状に開く厚い裂片。内側の黄褐色と外側の暗褐色の対比。短い柄と材に関わる基部。

ピクセルデザイン

64×64では褐色の外面と淡褐色の内面を持つ星状の杯を識別の軸にした。整数格子で輪郭を接続し、細い器官と背景の境目を少数色の明暗で整えている。

補助作品と造形研究

24×24は識別点を少ない輪郭で整理した研究。補助64×64は別姿勢から形態を読む独立作品。128・384・768は構図・輪郭・色面・余白をそれぞれ設計し、BASEや小さい作品の拡大・トレースではない。

デビルズ・シガーの24×24作品

PIXEL ART / 24×24

特徴を絞り込んだ24×24作品。

デビルズ・シガーの造形研究用BASE STUDY

BASE STUDY

ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。

褐色の外面と淡褐色の内面を持つ星状の杯の立体と質感を検討した自然史イラスト。写真の複製や同定標本ではなく、資料の観察内容と創作的な表現を区別した完成原画である。

解像度別ネイティブ作品

特徴一覧

  • 褐色の毛深い外面
  • 星状に開く裂片
  • 胞子嚢を載せない連続した杯内面

出典・参考資料

図鑑の参照資料・確認範囲

  1. GBIF:Chorioactis geasterの固定種レコード — GBIF Backbone Taxonomy確認日 2026-10-17/データベース記録
  2. キリノミタケ:第5次レッドリストの種情報 — 環境省 生物多様性センター確認日 2026-10-17/本文
  3. Chorioactis geaster:テキサスの採集資料と形態 — Michael Kuo/MushroomExpert確認日 2026-10-17/本文

出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。

このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・分類・形態・分布の情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や図版を転載したり、そのまま模写したりはしていません。色や形には個体差があるため、ここに描いた姿を唯一の正解として示すものではありません。また、食べられるかどうかの判断や、採取・摂取のための資料でもありません。