基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
トリティキスポンギア
英字表記(属名)
Triticispongia
学名
Triticispongia diagonata
分類
海綿動物・六放海綿型(原始的な珪質海綿)
時代
カンブリア紀第2世・第3期(澄江生物群)
化石産地・発見地域
中国・雲南省、澄江生物群

トリティキスポンギアとは?

薄い壁の骨格には、細い骨針が交差する大小の四角い網目が見られます。押しつぶされた標本では楕円形から丸い輪郭が目立ち、全体が細長い現生の海綿と同じ形とは限りません。

下端には体を海底へ留めたと解釈される骨針の束があり、上端の開口の周りにも骨針が見られます。植物の根ではなく、骨格の一部としての細い構造です。

形を見分けるポイント

  • 小さな楕円形から丸い骨格
  • 細い骨針がつくる四角い網目
  • 大小の骨針の組み合わせ
  • 基部の細い骨針束

化石からわかること

UNESCOの澄江資料は、小さな楕円形から丸い骨格、繊細な骨針の二つの配列、基部の束を説明しています。カンブリア紀海綿の分類資料でも、斜めの骨針と基部を含む標本が図示されています。

六放海綿に近いものとして扱われてきましたが、初期の珪質海綿の分類を現生群へ単純に対応させることには注意が必要です。孔の形だけで、現生の特定の種と同じ生活を断定していません。

格子の向きと大きさ

同じ海綿の網目でも、骨針の大きさや向きは一様ではありません。整った大きな菱形だけを繰り返すのではなく、小さな網目との組み合わせを見せています。

タカカウィアの縦のひれや、ステフェノスポンギアの大きな穴とは骨格の構成が違います。複数種を横に並べても、輪郭と内部構造で見分けられるようにしました。

付着の証拠と復元

基部の束は海底との関係を考える材料ですが、柔らかな植物の根のように描くと構造を取り違えます。針が集まる形として扱いました。

128格子では丸い格子の輪郭、384格子では斜めの骨格面、768格子では開口と基部を含む姿を独立して設計しています。未知の水路や器官を足して情報量を増やしてはいません。

復元の解釈

作品では幅のある小さな骨格と、細い格子・基部の束を組み合わせています。完全な円筒状の飾り籠や、枝のある植物へ置き換えないようにしました。

生体の軟組織の量や色、立体的な丸みは解釈です。化石の鉄酸化物の褐色が、生きていたときの色だったことを示すものではありません。

ドットアートの見どころ

24×24の主作品は、対象ごとの輪郭を選んで24格子へ独立設計しました。64×64は形態を見比べる補助作品です。格子の数や線の本数を、器官数・体節数の新しい計測値としては示していません。

128×128・384×384・768×768は、観察する向き・姿勢・範囲・色面と空間の関係を変え、それぞれの整数キャンバスへ独立して描きました。BASEや他サイズの拡縮、トレース、色替えによる派生ではありません。

BASE STUDYはAI支援で制作した自然史の復元イラストで、実物の標本写真ではありません。保存された構造と、色・厚み・質感・姿勢の解釈を分けて紹介します。不完全な化石の作品は、未知の全身を確定した復元ではありません。

作品と造形研究

よくある疑問

細長い筒形の海綿ですか?

対象資料では小さな楕円形から丸い骨格が説明されています。BASEも長い筒ではなく幅のある輪郭へ修正しました。

基部の細い束は根ですか?

植物の根ではなく、体を留めたと解釈される骨針の束です。骨格の格子と合わせて見比べられます。

関連する作品

出典・参考資料

  1. UNESCO — Chengjiang Fossil Site nomination dossier
  2. Treatise on Invertebrate Paleontology — Triticispongiaと初期海綿の分類図版

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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