松ぼっくりのような黒い鱗片
灰白色の地に、黒褐色から灰黒色の大きな鱗片が重なる。傘の表面は滑らかではなく、先の立った円錐状の鱗や、伏せた塊状の鱗を持つ。二〇二〇年の分類研究は、欧州の材料とアジアの材料で、鱗の見え方に幅があることを記す。 [2]
大型の黒い鱗だけを独立した角として描くと、柔らかく毛羽立つ子実体の印象が失われる。写真と記載では、傘の地色、鱗の大きさ、縁の繊維を合わせて読む必要がある。斑点を置くだけの表面とも、均一な黒い傘とも違う。 [2]
傘裏にあるのは、ひだではなく管孔
本種はイグチの仲間で、傘の下面には小さな管の入口が並ぶ。板状のひだを持つ傘菌とは構造が異なる。原著は比較的大きな管孔を識別点の一つとして挙げ、傘上面の鱗と、裏面の孔を別の形態として記述している。 [2]
柄には灰黒色から黒色の綿毛が広く付き、上部には綿質のつばがある。傘の鱗と柄の毛は同じ大きさの斑点ではない。原画やドット作品でも、面を覆う大きな鱗と、軸に沿う繊維の違いを残す。 [2]
傷ついた肉の色が変わる
新しく露出した肉は、さびた赤のような色へ変わると記載される。外側の灰黒色の毛と、切った直後の内部の色は別の情報だ。最初から内部まで真っ黒一色だと決めず、時間と傷の有無を区別して観察する。 [2]
Strobilomyces属には、肉が露出すると直接灰黒色へ変わる別種もある。変色は近縁種を分ける材料になるが、それだけで完全に同定できるものではない。鱗、管孔、柄のつば、胞子の形などを一緒に検討する。 [2]
森林の樹木と結び付くイグチ類
Strobilomyces属の多くの種は、樹木と外生菌根をつくる菌として研究される。分類研究では、宿主となる樹木との関係も、形態や分布と合わせて比較された。地上に見える傘と柄は、森林の中で暮らす菌の一部である。 [2]
本種の検討材料には、欧州、東アジア、北・中央アメリカの標本が含まれる。ただし、属全体で報告されるすべての樹木を、本種の確定した宿主一覧へ移すことはしない。個別の採集地と、より広い属の生態を分けて読む。 [2]
似た黒いイグチを、同じ種にまとめない
原著では、鱗や毛羽の似たS. glabricepsやS. parvirimosusなどとの違いも示される。つばの有無、管孔、胞子表面の網目などが識別点になる。黒く毛深いという印象だけでは、属内の種を一つにまとめられない。 [2]
二〇二〇年の解析では、本種内にも支持の強い二つの系統が認められたが、研究で採った基準では一種として扱われる。ここではその研究の範囲と現在の受容名を示し、将来の分類まで変更がないと保証するものにはしない。 [2] [1]
読み分けるポイント
黒く毛羽立つイグチなら、すべて本種なのか?
違う。Strobilomyces属には似た別種があり、鱗の形、柄のつば、管孔、露出した肉の変色、胞子の形やDNAなどを合わせて調べる。古い写真の英名や黒い外観だけを根拠に、別種の記録を同じページへまとめない。 [2]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。
背景と記録
灰白色の地に、黒褐色から灰黒色の大きな鱗片が重なる。傘の表面は滑らかではなく、先の立った円錐状の鱗や、伏せた塊状の鱗を持つ。二〇二〇年の分類研究は、欧州の材料とアジアの材料で、鱗の見え方に幅があることを記す。
BASE STUDYは資料の形態を踏まえた新しい創作原画であり、採集標本の写真ではない。サイズ別作品では実物の識別点を残し、構図と色面を独立して設計している。
姿の解釈
灰白地を覆う黒褐色の大きな鱗片。太めの柄にまとわる灰黒色の綿毛。柄の上部にある綿質のつば。傘裏に開く大きめの管孔。
ピクセルデザイン
64×64では暗い鱗片に覆われる傘と柄、下面の管孔を識別の軸にした。整数格子で輪郭を接続し、細い器官と背景の境目を少数色の明暗で整えている。
補助作品と造形研究
24×24は識別点を少ない輪郭で整理した研究。補助64×64は別姿勢から形態を読む独立作品。128・384・768は構図・輪郭・色面・余白をそれぞれ設計し、BASEや小さい作品の拡大・トレースではない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。
暗い鱗片に覆われる傘と柄、下面の管孔の立体と質感を検討した自然史イラスト。写真の複製や同定標本ではなく、資料の観察内容と創作的な表現を区別した完成原画である。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
識別点「暗い鱗片に覆われる傘と柄、下面の管孔」を大きな輪郭と交差する色面で構成した独立128×128作品。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
器官の向き、重なりと輪郭を128版から描き替え、斜めの面と細い反復線を対比した独立384×384作品。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
別の主軸と器官配置から全体を構成し、広い色面と細密な構造の密度差を設計した独立768×768作品。創作の色は実際の菌の色を示すものではない。
特徴一覧
- 暗い大きな鱗片のある傘
- 鱗片状の柄と上部の綿質の環
- 板状ひだではない管孔
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- GBIF: Strobilomyces strobilaceusの分類レコード — GBIF
- Han et al.(2020)Phylogeny and species delimitation of Strobilomyces (Boletaceae), with an emphasis on the Asian species — Persoonia/中国科学院ほか
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- GBIF: Strobilomyces strobilaceusの分類レコード GBIF ↗
- Han et al.(2020)Phylogeny and species delimitation of Strobilomyces (Boletaceae), with an emphasis on the Asian species Persoonia/中国科学院ほか ↗
このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・分類・形態・分布の情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や図版を転載したり、そのまま模写したりはしていません。色や形には個体差があるため、ここに描いた姿を唯一の正解として示すものではありません。また、食べられるかどうかの判断や、採取・摂取のための資料でもありません。