黒い小さな扇が重なる

一つの大きな傘ではなく、多数の扇形やへら形の傘が重なって、まとまりのある房をつくる。2018年の分類改訂でPolyozellus multiplexとされた個体は、黒から非常に暗い紫色が基調で、青みには幅がある。英名のBlueから、常に鮮青色の菌を想像すると実像から離れてしまう。 [2]

傘の縁には灰色から灰白色のやや明るい帯が見られ、若い傘の縁は巻き込み、成長とともに開く。原著の成熟個体、老成個体、幼菌を比べると、縁の波打ち方や表面の毛の残り方も同じではない。表面の色と年齢による変化を一緒に読むと、黒い房の立体感が分かりやすい。 [2]

下面はひだではなく浅いしわ

傘の下面には、曲がりながら枝分かれし、互いにつながる浅いしわがある。この面は傘だけで終わらず柄の方へ下がる。一般的な傘菌の薄い板状のひだや、イグチ類の整然とした管孔とは異なる構造である。 [2]

柄は複数が基部で合わさることがあり、地上に見える房と地下のまとまりが連続する。内部の肉も黒から暗紫色と記載される。明るい肉をもつ一部の近縁種と比べる際には、表面を一枚見るだけではなく、この断面の違いも手掛かりになる。 [2]

古い一種の名前から五つの種へ

かつてPolyozellus属の多くの採集品はP. multiplexという一つの名前で扱われた。Voitkらは形態、分布、ITS領域のDNAを比較し、その中に五つの系統的な種を認めた。ここではその改訂後の狭い意味のP. multiplexを対象とし、属全体の古い記録を本種の確定記録には数えない。 [2]

同じ小型胞子群のP. atrolazulinusは鮮やかな青色を示すことが多いが、両者の色には重なりがある。原著も色だけでは常に区別できないと述べる。産地、胞子、DNAを含む判断を、ドット絵や写真の印象だけに置き換えることはできない。 [2]

針葉樹のある林床で暮らす

改訂で本種と確認された採集品は、東アジアと北米東部に分布する。地面の苔や針葉樹の落葉の間に発生し、モミ属、トウヒ属、マツ属などのある場所が記載される。北米西部の古いBlue Chanterelleの記録を、そのまま本種の分布へ足さないことが重要だ。 [2]

著者らは生育環境と近縁群との関係から、同じ複合群の種が針葉樹と外生菌根をつくる可能性が高いと考えている。木の幹から棚状に出る腐朽菌ではなく、林床の菌糸と樹木の根の関係をもつ菌として捉えられる。子実体の出現には年による変動があり、一度見つからなかった場所が直ちに非生息地になるわけではない。 [2]

シャンテレルという呼称と分類

Blue Chanterelleは英語の呼称であり、本ページではそのカタカナ表記を掲載名にしている。分類上はThelephorales目、Thelephoraceae科のPolyozellus属に置かれる。Cantharellus属のシャンテレルと似た形でも、同じ属としてまとめることはできない。 [1] [2]

原著は古い組合せ名Cantharellus multiplexなども整理している。古い資料の名前が違う理由には、属の変更と、複数種をまとめた旧来の扱いの両方がある。学名の綴りだけでなく、どの時点の種の範囲を指すかを確かめると、名前と姿の取り違えを防げる。 [2]

読み分けるポイント

鮮やかな青い房なら同じ種か?

色だけでは決められない。2018年の改訂は従来のP. multiplexを五種に分け、鮮青色を示すことの多いP. atrolazulinusなどを区別した。本ページは改訂後の狭義P. multiplexを扱う。 [2]

作品:ドットで描く判断

以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

ブルー・シャンテレルの主作品・64×64ピクセルアート
現行64×64主作品・既存モーション(生物の行動の同定資料ではない)

背景と記録

一つの大きな傘ではなく、多数の扇形やへら形の傘が重なって、まとまりのある房をつくる。2018年の分類改訂でPolyozellus multiplexとされた個体は、黒から非常に暗い紫色が基調で、青みには幅がある。英名のBlueから、常に鮮青色の菌を想像すると実像から離れてしまう。

BASE STUDYは資料の形態を踏まえた新しい創作原画であり、採集標本の写真ではない。サイズ別作品では実物の識別点を残し、構図と色面を独立して設計している。

姿の解釈

黒からごく暗い紫色の扇・へら形の傘。多数の傘が重なる房状の姿。下面から柄へ下がる浅い分岐したしわ。灰白色の縁と暗色の内部組織。

ピクセルデザイン

64×64では一つの基部に連なる暗青紫の扇と下生するしわを識別の軸にした。整数格子で輪郭を接続し、細い器官と背景の境目を少数色の明暗で整えている。

補助作品と造形研究

24×24は識別点を少ない輪郭で整理した研究。補助64×64は別姿勢から形態を読む独立作品。128・384・768は構図・輪郭・色面・余白をそれぞれ設計し、BASEや小さい作品の拡大・トレースではない。

ブルー・シャンテレルの24×24作品

PIXEL ART / 24×24

特徴を絞り込んだ24×24作品。

ブルー・シャンテレルの造形研究用BASE STUDY

BASE STUDY

ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。

一つの基部に連なる暗青紫の扇と下生するしわの立体と質感を検討した自然史イラスト。写真の複製や同定標本ではなく、資料の観察内容と創作的な表現を区別した完成原画である。

解像度別ネイティブ作品

特徴一覧

  • 共通基部から株立つ暗色の扇形
  • 傘縁の淡い灰色
  • 板状ひだではない下生するしわ

出典・参考資料

図鑑の参照資料・確認範囲

  1. GBIF:Polyozellus multiplexの固定種レコード — GBIF Backbone Taxonomy確認日 2026-10-17/データベース記録
  2. Polyozellus multiplexの五種複合群を再検討した原著 — Voitk・Saar・Trudell・Spirin・Beug・Kõljalg/Mycologia確認日 2026-10-17/本文

出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。

このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・分類・形態・分布の情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や図版を転載したり、そのまま模写したりはしていません。色や形には個体差があるため、ここに描いた姿を唯一の正解として示すものではありません。また、食べられるかどうかの判断や、採取・摂取のための資料でもありません。