星の上に胞子の袋が乗る

地面にある茶色の星の中央へ、丸い袋が一つ載っている。星形の部分はもともと子実体を包んでいた外皮で、成熟すると裂けて反り返る。中央の球は胞子を包む内側の袋だ。花びらと果実のようにも見えるが、植物の花ではなく、二重の皮が別々の役割をもつ菌の子実体である。 [3] [2]

厚い外皮の上側には肉質の層があり、球のまわりで割れて襟のように残る。この襟がCollared Earthstarという英語呼称につながる。国立科学博物館のエリマキツチグリ標本には、まだ球のまわりに厚みがあるものと、襟が不規則に割れた成熟段階の写真が残る。 [3]

丸い幼菌が開くまで

開く前の子実体は、先が少し尖った丸い袋に見える。外皮が裂けると、裂片が地面へ向かって反転し、中央の胞子袋が持ち上がる。未成熟の写真と開いた写真を並べると、星を形づくる裂片が後から付け加わるのではなく、一つの外皮から生じたことが分かる。 [3] [2]

胞子袋の頂部には小さな放出口があり、その周囲は円状に区切られる。袋全体に大きな穴が多数並ぶ構造ではない。星形の菌にはよく似た仲間がいるが、球の周りの襟、放出口、外皮の厚みを別々に見ると、形の成り立ちが読み取りやすくなる。 [2]

エリマキツチグリという和名

国内ではエリマキツチグリの名で図鑑や標本資料に登場する。国立科学博物館はGeastrum triplexとして標本を公開し、石川県の図鑑も同じ和名を掲載する。本ページのコラード・アーススターは英語呼称のカタカナ表記で、別の新しい種を意味するものではない。 [3] [4]

一方、和名と学名を対応させた記録があることと、その標本がどの遺伝的系統に属するかが分かったことは同じではない。ここでは公開標本に付いた名前と実際の姿を紹介しながら、従来のGeastrum triplexという呼び方が含んできた広い範囲も示している。 [3] [2]

同じ姿の中に複数の系統

2012年の研究は、日本、欧州、北米などのGeastrum triplexとされた採集品をDNAと形態から比較した。その結果、これらは一つのまとまった系統にならず、地理的に分かれた複数の群に分かれた。襟のある星形というよく目立つ特徴だけでは、すべてを同じ種と決められなかったのである。 [2]

この学名の元になった標本はジャワ島のものだが、そのタイプから研究に使えるDNA配列は得られなかった。したがって、日本や欧州の写真をそのままジャワ島の狭義の本種と結び付けることはできない。本ページが扱うのは、従来この名前で記録されてきたエリマキツチグリ型の形態である。 [2]

林床の記録を地域ごとに読む

国内の図鑑では林の地上に発生する菌として紹介される。落ち葉の間に開いた星を見つけても、その形だけで世界全体の分布を描くことはできない。2012年の比較で地域ごとに系統が分かれたことからも、どの国のどの資料に基づく記録なのかを残す意味は大きい。 [4] [2]

分類上はGeastrales目、Geastraceae科のGeastrum属に置かれる。一般に「ツチグリ」と呼ばれる星形の菌すべてが同じ属に属するわけではない。外皮が裂けて球を露出する似た仕組みと、分類上の近さを分けて考えると、星形という共通点だけでは見えない多様さに気付ける。 [1] [2]

読み分けるポイント

襟があれば、世界中で同じ一種なのか?

必ずしもそうではない。従来Geastrum triplexと呼ばれた採集品には、2012年の研究で複数の系統が認められた。このページはその広い呼び方に沿うエリマキツチグリ型を扱い、ジャワ島のタイプと日本の写真を同一系統と決め付けない。 [2] [3]

作品:ドットで描く判断

以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

コラード・アーススターの主作品・64×64ピクセルアート
現行64×64主作品・既存モーション(生物の行動の同定資料ではない)

背景と記録

地面にある茶色の星の中央へ、丸い袋が一つ載っている。星形の部分はもともと子実体を包んでいた外皮で、成熟すると裂けて反り返る。中央の球は胞子を包む内側の袋だ。花びらと果実のようにも見えるが、植物の花ではなく、二重の皮が別々の役割をもつ菌の子実体である。

BASE STUDYは資料の形態を踏まえた新しい創作原画であり、採集標本の写真ではない。サイズ別作品では実物の識別点を残し、構図と色面を独立して設計している。

姿の解釈

星形に開く厚い外皮。中央の球形の胞子袋。球の下を囲む襟状の割れた層。頂部の小さな胞子放出口。

ピクセルデザイン

64×64では厚い星状裂片、胞子袋の根元の襟、頂部の単一孔を識別の軸にした。整数格子で輪郭を接続し、細い器官と背景の境目を少数色の明暗で整えている。

補助作品と造形研究

24×24は識別点を少ない輪郭で整理した研究。補助64×64は別姿勢から形態を読む独立作品。128・384・768は構図・輪郭・色面・余白をそれぞれ設計し、BASEや小さい作品の拡大・トレースではない。

コラード・アーススターの24×24作品

PIXEL ART / 24×24

特徴を絞り込んだ24×24作品。

コラード・アーススターの造形研究用BASE STUDY

BASE STUDY

ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。

厚い星状裂片、胞子袋の根元の襟、頂部の単一孔の立体と質感を検討した自然史イラスト。写真の複製や同定標本ではなく、資料の観察内容と創作的な表現を区別した完成原画である。

解像度別ネイティブ作品

特徴一覧

  • 厚い不規則な星状外皮
  • 胞子袋下の割れた襟
  • 球の頂部に一つの孔

出典・参考資料

図鑑の参照資料・確認範囲

  1. GBIF:Geastrum triplexの種レコード — GBIF Backbone Taxonomy確認日 2026-10-18/データベース記録
  2. Geastrum triplexの複数系統と地域間の相違を検討した原著 — Kasuya・Hosaka・Uno・Kakishima/Mycoscience確認日 2026-10-18/本文
  3. エリマキツチグリ標本TNS-F-58607と成熟段階写真 — 国立科学博物館確認日 2026-10-18/本文
  4. エリマキツチグリの国内図鑑 — 石川県林業試験場確認日 2026-10-18/本文

出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。

このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・分類・形態・分布の情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や図版を転載したり、そのまま模写したりはしていません。色や形には個体差があるため、ここに描いた姿を唯一の正解として示すものではありません。また、食べられるかどうかの判断や、採取・摂取のための資料でもありません。