基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
クテノラブドトゥス
英字表記(属名)
Ctenorhabdotus
学名
Ctenorhabdotus campanelliformis
分類
有櫛動物(櫛クラゲ類)の化石種
時代
カンブリア紀・中期(Miaolingian)・Drumian
化石産地・発見地域
米国ユタ州House Range。Marjum Formation産と考えられる標本

クテノラブドトゥスとは?

鐘の上側に見える狭い端は、口の反対にあたる反口側です。そこには小さな被膜に包まれた頂端器官があり、櫛列は体に沿って広い口側の縁へ伸びます。

現生の多くの櫛クラゲにある8本の櫛列とは異なり、この種の記載では24列が認められます。長い一対の捕食触手を補って、現生種の姿に近づけることはしていません。

形を見分けるポイント

  • 鐘形の体と広い口側の縁
  • 記載上24列の櫛列
  • 被膜をもつ頂端の感覚器

化石からわかること

2021年の記載は一つの標本に基づきます。地層はMarjum FormationのDrumian層準と考えられていますが、産出層準の確かさは論文に示された範囲で読む必要があります。

炭素質の膜として残る内部構造から、口の周囲の神経環や縦走する神経様組織が解釈されました。単なる黒いしみの形にとどまらず、器官の位置関係を追った研究です。

櫛列と触手は別の器官

櫛列は繊毛の集まりが並ぶ帯で、長い触手とは別です。この化石の体に沿う縦の帯を触手として描くと、動物の体制が違ってしまいます。

鐘形という共通点だけで一般的なクラゲと同じ動物とはいえません。口側の縁、反口側の感覚器、櫛列の終わり方を合わせて見てください。

反口側という語は、体の上という固定した方向ではなく、口のある側と反対の位置を表します。水中で姿勢が変わっても器官の対応を失わないため、動物の形態比較で使われます。

一標本からわかること

保存された構造には細かな検討ができますが、一個体から種内の成長変化や個体差のすべてがわかるわけではありません。生体の柔らかさや色も別の推定です。

本作品では体全体に帯が回る様子を表現し、小さなドット版では見える面の帯を省略しています。画面上の線の本数を解剖学的な列数の計測に用いることはできません。

神経様組織の解釈は、位置、連続性、保存の特徴を検討したものです。化石のすべての暗い線を神経とみなすのではなく、ほかの器官や櫛列との関係から読まれています。

復元の解釈

鐘形の輪郭と広い口側の縁を残しました。神経を外表の発光線として描くことはせず、体色と透け方だけを控えめに解釈しています。

ドットアートの見どころ

鐘形の輪郭・櫛列・口側の裾を形の中心に置きました。24×24は輪郭を絞った主作品、64×64は全体の構造を読む補助作品です。小画面の線や点の数は、標本の器官や硬片の実数を表すものではありません。

128×128は向きと色面を組み直した構成、384×384は部位や基面へ焦点を移した造形研究、768×768は別の座標で構成した作品です。各キャンバスへ独立して描き、BASEや別サイズの拡縮・トレースは使っていません。

BASE STUDYはAI支援の自然史イラストで、標本写真ではありません。化石で観察できる形と、色・厚み・立体的な向きの解釈を分けて掲載しています。硬片の作品は全身復元を意味しません。

作品と造形研究

よくある疑問

現生の櫛クラゲと同じ8列ですか?

この化石種では24列と記載されています。小作品の線数は造形上の省略を含みます。

分類名は属全体を示しますか?

このページはCtenorhabdotus campanelliformisを対象とし、別種C. capulusの特徴と混同しないようにしています。

関連する作品

出典・参考資料

  1. Cambrian comb jellies from Utah illuminate early nervous and sensory systems (2021)
  2. Natural History Museum of Utah — Rare fossil comb jellies

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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