基本情報
- 掲載呼称(属名のカナ表記)
- クトルギナ
- 英字表記(属名)
- Kutorgina
- 学名
- Kutorgina chengjiangensis
- 分類
- 腕足動物・クトルギナ類
- 時代
- カンブリア紀・前期(澄江生物群)
- 化石産地・発見地域
- 中国雲南省、昆明周辺の澄江生物群を含む地層
クトルギナとは?
殻は横に広い楕円形で、背側の殻が腹側より強くふくらみます。周辺部には段のような同心円状の成長模様が目立ちます。ニスシアの強い放射肋と同じ彫刻には置き換えていません。
後方には太い肉茎があり、表面には輪状の模様が見られます。肉茎がどこから殻の外へ出るかも、体の構成を考える形質です。殻だけを現生の似た貝へ重ねるのではなく、軟体部とつながった体として読みます。
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形を見分けるポイント
- 背側の殻が強くふくらむ
- 周辺の同心円状の成長段
- 輪状模様のある太い肉茎
化石からわかること
2007年の研究は、澄江生物群に由来する軟体部の保存を検討しています。触手冠、消化管と肛門を含む構造、肉茎の特徴などが、初期の腕足類の体の多様性を考える資料となりました。
論文では属への位置づけにも検討の余地が示されています。名前が二名法で書かれていることだけで、全ての上位分類と形態解釈が固定されたと考えず、原記載と後続の比較の文脈を残しています。
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暮らしと形の関係
肉茎と殻内の採餌器官は、海底の基質と関係して水中の粒子を利用する生活を考える手がかりです。軟体部が残るため、殻だけではわからない体の配置まで比較できます。
ただし、別産地のクトルギナ類に関する研究を、そのまま本種の全個体の生活条件へ移すことはできません。産地、種の同定、保存された部位が一致する範囲を確認して解説します。
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近い仲間と見比べる
ニスシアでは放射肋、ミクロミトラでは斜めの細い彫刻が目立ちます。クトルギナでは背側の強いふくらみ、周辺の成長段、太い肉茎という組み合わせを見ます。薄く平たい殻へ同じ長い糸を付けた共通図にしていません。
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復元の解釈
BASEでは殻の段状の表面と太い肉茎を描き分けました。内部の軟体部を扱うドット作品は構造を読むための造形であり、殻が透明だったという意味ではありません。体色と表示する姿勢は復元の解釈です。
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ドットアートの見どころ
24×24は背側の殻が強くふくらむを読み取る小さな輪郭、64×64は全体の関係、128×128は視点と部分の見せ方を変えた構図です。384×384では形態の一部を選び、768×768では全体と構造の関係を別の画面で組み立てました。
各サイズは最終寸法の整数グリッドへ独立して描いています。他サイズやBASEの拡大・トレースではありません。大きな色面、幾何学的な省略、構造の並置は造形の解釈であり、化石で確認された色や個体数を示すものではありません。
BASE STUDYはAI支援の復元イラストです。標本写真ではありません。色・質感・立体的な姿勢は解釈を含み、ドット作品の省略や抽象化は器官数の実測を意味しません。
作品と造形研究

AI支援の復元イラスト。色・質感・姿勢は解釈を含みます。




よくある疑問
殻以外も化石に残るのですか?
この種を扱う研究では、肉茎や触手冠、消化管などの軟体部が検討されています。全標本で同じ範囲が見えるとは限りません。
分類はなぜ留保するのですか?
属の位置づけを含む研究上の検討があるためです。形態の説明と、上位分類の確かさを分けて扱います。
関連する作品
出典・参考資料
出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。
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