基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
クルミロスポンギア
英字表記(属名)
Crumillospongia
学名
Crumillospongia frondosa
分類
海綿動物・尋常海綿類
時代
中期カンブリア紀
化石産地・発見地域
カナダ・ブリティッシュコロンビア州、バージェス頁岩

クルミロスポンギアとは?

クルミロスポンギア・フロンドサは、丸い付着部と袋状の本体をもつ海綿です。表面には円形から楕円形の孔が散らばり、上部には中央の開口部があります。皮袋に似た輪郭が属名の由来になっています。

同属のC. biporosaと比べると、本種は大きく、体壁の孔に3つの大きさの区分がある点が特徴です。C. biporosaの2段階の孔や別の産地を、そのままフロンドサの特徴として転記することはできません。

形を見分けるポイント

  • 袋状の本体と丸みのある基部
  • 大小3段階の円形〜楕円形の孔
  • 上端の開口部と細い骨針の骨格

化石からわかること

ROM 53580では、異なる大きさの孔と上端の開口部が記載されています。体を支える骨針は直線状で、ほぼ同じ方向へ並ぶ部分や束状になる部分があります。孔と骨針は異なる構造です。

1919年には藻類のMoraniaとして記載され、1986年に海綿として再記載されました。化石の外形だけでなく、骨格や体壁の組織を調べることが分類の変更につながりました。

孔のある体で水を通す

海綿は体壁を通る水から粒子状の有機物を取り込む動物です。本種も海底に接して暮らし、壁の流路から中央の空間へ水を導いたと考えられます。作品の孔は目や口を散りばめた表現ではありません。

大きな孔だけを強調すると、海綿の薄い流路と骨針のまとまりが見えにくくなります。BASEでは壁の厚みを控えめにし、ドット版では孔の大きさの差が残るように整理しました。

同属別種と標本を比較する

中国で報告される同属の海綿やスペインのC. mureroensisは、属の広がりを考える資料ですが、C. frondosaの確定産地がそれだけ広がることを意味しません。ここではバージェス頁岩の記録を基本にしています。

骨針束が壁から突出する別形態が、かつて本種の名で扱われたこともあります。作品では、標本番号と形態を照合し、別の海綿の突出骨格を装飾として混ぜていません。

復元の解釈

化石の孔と骨格の配列を手がかりに、袋の奥行きを解釈しました。生体の厚い革のような材質がそのまま証明されたわけではありません。

色や陰影は創作上の選択です。特定の現代復元画や標本写真の画素は使用していません。

ドットアートの見どころ

24×24の主作品は、特徴を絞った輪郭と色面で表しました。64×64の補助作品は、その輪郭と保存構造を見比べるための作品です。小さい作品の線や点は器官数や体節数の計測図ではありません。

128×128、384×384、768×768は、部位・視点・姿勢・色面と空間の関係を変え、それぞれの整数キャンバスへ独立して描きました。他サイズやBASEの拡縮、トレースは使っていません。

BASE STUDYはAI支援の自然史イラストで、標本写真ではありません。保存された構造と、色・厚み・質感・立体的な姿勢の解釈を分けて紹介しています。部分化石の作品は、未知の全身を確定した復元ではありません。

作品と造形研究

よくある疑問

何種類の孔がありますか?

本種の体壁には3つの大きさの区分が記載されています。同属のC. biporosaでは2区分とされます。

藻類ではないのですか?

最初は藻類として記載されましたが、骨格の再検討を経て海綿として扱われています。

関連する作品

出典・参考資料

  1. Royal Ontario Museum — Crumillospongia frondosa
  2. Botting, Muir & Lin (2013) — Relationships of the Cambrian Protomonaxonida (Porifera)

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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