日本で名前を得たフクメンイタチウオ
バソゼトゥス・コンプレッサスは Bassozetus compressus の掲載名で、アシロ科フクメンイタチウオ属の魚だ。東海大学の研究者は2015年の再検討で、標準和名オオリンフクメンイタチウオを提唱した。名前のオオリンは、日本産の近い仲間より大きい鱗に由来する。巨大な眼や歯ではなく、体を覆う鱗の違いにも種の手掛かりがある。 [2]
細い腹びれを持つアシロ類
フクメンイタチウオ属には、膨らんだ吻、小さい眼、先端にある口という頭部の特徴がある。胸びれのほかに、左右それぞれ一本のひれ条からなる腹びれを持ち、胴は後方へ向かって細くなる。本種を長い体のウナギ類と比べると、喉元の腹びれが重要な違いだ。ただし属に共通する外形だけで種を決めず、鱗やひれの配置も見る必要がある。 [3]
二つの学名が一つの種へ
1913年に記載された Bassozetus elongatus は、かつて腹びれの長さなどを理由に本種と区別されていた。2015年の標本再検討では、違いとされた特徴に成長による変化や過去の報告の誤りが含まれることが分かった。両者は同じ種として整理され、より古い B. compressus の名が使われる。若い魚と大きい魚を比較することが分類を変えた例だ。 [2]
古い大西洋記録を読み直す
著者の解説は、再検討後の本種の分布を西太平洋とし、日本では沖縄諸島と尖閣諸島の標本を紹介する。さらに2018年には、以前本種と混同されていた北大西洋・西インド洋の標本群から B. nielseni が記載された。古い資料にある広い分布や深度を、そのまま現在の本種へ当てはめると別種の記録が混ざる。地名も学名の履歴と一緒に読む魚である。 [4]
読み分けるポイント
大西洋にも同じコンプレッサスがいる?
古い資料では広域分布とされたが、2015年再検討は本種を西太平洋の種として整理した。北大西洋・西インド洋の混同標本からは2018年にB. nielseniが記載されている。 [4]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。
背景と記録
バソゼトゥス・コンプレッサスは Bassozetus compressus の掲載名で、アシロ科フクメンイタチウオ属の魚だ。東海大学の研究者は2015年の再検討で、標準和名オオリンフクメンイタチウオを提唱した。名前のオオリンは、日本産の近い仲間より大きい鱗に由来する。巨大な眼や歯ではなく、体を覆う鱗の違いにも種の手掛かりがある。
BASE STUDYは形態資料を踏まえて新たに制作した自然史イラストであり、標本写真ではない。サイズ別の作品では構図と色面を変え、科学的な記録と創作表現を区別している。
姿の解釈
仲間と比べ大きい鱗。短い頭から細くなる胴。左右一本ずつの細い腹びれ。
ピクセルデザイン
64×64では仲間と比べ大きい鱗、短い頭から細くなる胴、左右一本ずつの細い腹びれを中心に、輪郭の接続と少数色の明暗を整えた。白い画像面でも薄い部分が消えないよう、暗い縁と空白の位置を調整している。
補助作品と造形研究
24×24は特徴を最少の輪郭へまとめた研究。補助64×64では別の姿勢を整数格子で描いた。128・384・768は各キャンバスの軸、曲線、色面、描線の密度を個別に組み直し、BASEの拡大やトレースを行っていない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。
仲間と比べ大きい鱗、短い頭から細くなる胴、左右一本ずつの細い腹びれの比率と質感を確かめる自然史イラスト。柔らかな光の中で、輪郭だけでは読み取りにくい厚みや重なりを描いた。写真の複製ではなく、形態資料を踏まえた創作原画として掲載している。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
仲間と比べ大きい鱗を軸に、斜めの軸と少数の大きな色面で構成した独立作品。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
短い頭から細くなる胴を軸に、胴の曲線と面の交差を組み直し、器官の間の空間を広く取った独立作品。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
左右一本ずつの細い腹びれを軸に、非対称の構図と節・点・線の異なるリズムを組み合わせた独立作品。
特徴一覧
- 仲間と比べ大きい鱗
- 短い頭から細くなる胴
- 左右一本ずつの細い腹びれ
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- WoRMS: Bassozetus compressus — World Register of Marine Species
- 冨山晋一 2016: 日本初記録の深海魚とその分類 — 東海大学海洋学部博物館
- Nielsen et al. 1999: Bassozetus diagnosis — FAO
- 2018: 北大西洋と西インド洋で新種の深海性魚類を発見 — 東海大学
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- WoRMS: Bassozetus compressus World Register of Marine Species ↗
- 冨山晋一 2016: 日本初記録の深海魚とその分類 東海大学海洋学部博物館 ↗
- Nielsen et al. 1999: Bassozetus diagnosis FAO ↗
- 2018: 北大西洋と西インド洋で新種の深海性魚類を発見 東海大学 ↗
このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・形態・観察情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や映像を転載したり、そのまま模写したりはしていません。深海の映像は照明で色が変わるため、写っている色をそのまま体色として扱ってはいません。