地上の棒の下には何がある?
地上へ出る褐色の棍棒状の子座は、地下のElaphomyces類へつながっています。Elaphomycesはツチダンゴ類と呼ばれる菌で、寄生の相手は虫ではなく別の菌です。冬虫夏草に近い仲間でも、宿主の種類は同じとは限りません。 [4] [3]
黄色い菌糸束が子座と宿主の間をつなぎます。BASEではこの接続を見せるため、地下部分を露出させています。丸い宿主が普段から地面の上に出ている、あるいは食用トリュフと同じものだという表現ではありません。 [4]
丸い頭ではなく、緩やかに太くなる棍棒
子座の先端側は徐々に太くなり、褐色からオリーブ褐色の稔性部となります。急に球形の頭へ膨らむタンポタケ型とは、この外形が違います。先端の色だけでなく、柄から稔性部へ移る輪郭を見ると特徴がつかめます。 [4]
表面の細かなざらつきは、内部に埋もれた子嚢殻のある稔性部と関係します。肉眼の輪郭だけでなく、子嚢殻や胞子の形質も分類に使われます。黄色い菌糸束が見えれば必ず本種、という一つだけの判定法ではありません。 [4]
菌に寄生する暮らしはどう調べられる?
宿主認識の研究では、菌がElaphomyces由来の培地などに接したときの遺伝子発現を比較しています。宿主への付着や分解に関わる候補遺伝子を調べる方法で、地上の子座だけからは分からない寄生の過程を扱っています。 [3]
培養条件で発現が変わることと、自然界でのすべての反応が確定したことは同じではありません。研究の比較条件を踏まえ、個々の実験結果を一般的な薬効や農業利用の保証へ広げないように紹介しています。 [3]
タンポタケや虫の寄生菌との違い
TolypocladiumにはElaphomycesに寄生する複数種があり、頭部の形、子嚢殻や胞子の違いで比較されます。本種の細長く連続する棍棒形は、丸い頭を持つT. capitatumとの比較の入口になります。 [4]
同じ属にも昆虫を宿主とする種があるため、「Tolypocladiumはすべて地下の菌に寄生する」とは説明できません。属全体の特徴と、本種に確認された宿主を分けることが大切です。 [4]
旧名とハナヤスリタケの対応
NBRCの公開資料は旧属名Elaphocordyceps ophioglossoidesにハナヤスリタケを対応させています。ここでは現行の受理名Tolypocladium ophioglossoidesを使います。旧名の資料を別作品として重複計上していません。 [2] [1]
読み分けるポイント
地下の丸いものは虫の蛹ですか?
本種の宿主はElaphomyces類の菌の子実体です。黄色い菌糸束で地上の子座へつながります。図では構造を示すため露出させていますが、自然状態では宿主は地下にあるものとして説明しています。 [4] [3]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。
背景と記録
地上へ出る褐色の棍棒状の子座は、地下のElaphomyces類へつながっています。Elaphomycesはツチダンゴ類と呼ばれる菌で、寄生の相手は虫ではなく別の菌です。冬虫夏草に近い仲間でも、宿主の種類は同じとは限りません。
BASE STUDYは資料の形態を踏まえた新しい創作原画であり、採集標本の写真ではない。サイズ別作品では実物の識別点を残し、構図と色面を独立して設計している。
姿の解釈
緩やかに太くなる褐色の棍棒状子座。黄色い菌糸束。地下のツチダンゴ類との接続。
ピクセルデザイン
64×64では緩やかに太くなる褐色の棍棒状子座、黄色い菌糸束、地下のツチダンゴ類との接続を識別の軸にした。整数格子で輪郭を接続し、細い器官と背景の境目を少数色の明暗で整えている。
補助作品と造形研究
24×24は識別点を少ない輪郭で整理した研究。補助64×64は別姿勢から形態を読む独立作品。128・384・768は構図・輪郭・色面・余白をそれぞれ設計し、BASEや小さい作品の拡大・トレースではない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。
緩やかに太くなる褐色の棍棒状子座、黄色い菌糸束、地下のツチダンゴ類との接続の立体と質感を検討した自然史イラスト。写真の複製や同定標本ではなく、資料の観察内容と創作的な表現を区別した完成原画である。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
少数の構造と大きな交差色面で緩やかに太くなる褐色の棍棒状子座を組み直した独立128作品。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
黄色い菌糸束を見せる器官の配置、傾き、重なりを別設計した独立384作品。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
地下のツチダンゴ類との接続と全身の関係を別構図へ再配置し、細い構造線と大きい抽象色面を対置した独立768作品。抽象色は実物の色ではない。
特徴一覧
- 緩やかに太くなる褐色の棍棒状子座
- 黄色い菌糸束
- 地下のツチダンゴ類との接続
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- GBIF:Tolypocladium ophioglossoidesの分類レコード — GBIF
- 製品評価技術基盤機構 NBRC:Tolypocladium ophioglossoidesに関する資料 — 製品評価技術基盤機構 NBRC
- Tolypocladium宿主認識研究原著:関連菌類の種境界・生態研究 — Tolypocladium宿主認識研究原著
- Tolypocladium分類原著:関連菌類の種境界・生態研究 — Tolypocladium分類原著
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- GBIF:Tolypocladium ophioglossoidesの分類レコード GBIF ↗
- 製品評価技術基盤機構 NBRC:Tolypocladium ophioglossoidesに関する資料 製品評価技術基盤機構 NBRC ↗
- Tolypocladium宿主認識研究原著:関連菌類の種境界・生態研究 Tolypocladium宿主認識研究原著 ↗
- Tolypocladium分類原著:関連菌類の種境界・生態研究 Tolypocladium分類原著 ↗
このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・分類・形態・分布の情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や図版を転載したり、そのまま模写したりはしていません。色や形には個体差があるため、ここに描いた姿を唯一の正解として示すものではありません。また、食べられるかどうかの判断や、採取・摂取のための資料でもありません。