タンジェリンクォーツとは
タンジェリンクォーツは正式な独立鉱物種名ではなく、鉄酸化物などにより黄色から橙色を帯びる石英の流通名として使われる。呼称の使用例は、Alan Guisewiteの個人収蔵記録にあり、黄色い鉄酸化物被覆をもつ石英をそう呼ぶと記される。これは大学公式の分類研究ではなく、実際の呼び名の記録として扱う。作品の対象はこのうち表面に被覆を伴う例に絞る。石英の輪郭を保ちながら、橙色の膜と、被覆の薄い淡い面を描き分ける。 [3]
柱を覆う膜と淡い石英の窓
母体の石英は三方晶系で、六角い柱と先端の斜めの面を示すことがある。表面の鉄酸化物被覆は本体の結晶形とは別の要素で、色の濃さや覆う範囲も一様とは限らない。A.E.シーマン鉱物博物館には、石英結晶を赤鉄鉱が覆う別の実例も記載される。ただし、その暗い被覆を橙色流通品すべての組成へ広げない。本作では橙色の広い面に淡い石英の窓を残し、膜の粗さと柱の稜を分ける。内部が均質に黄色い別の石英変種を描く構成にはしない。 [1] [2]
どのような場所に産するか
石英は熱水脈や花崗岩、ペグマタイトをはじめ多くの地質環境に産するが、その一般的な分布がそのまま橙色被覆品の分布を示すわけではない。呼称を確認した個人収蔵記録は、ブラジル・ミナスジェライス州コリントの黄色い被覆石英を挙げる。一方、ミシガンの博物館資料にはロックダム金鉱徴地で乳白石英を覆う暗色の赤鉄鉱が記載される。後者は被覆という関係の証拠であり、同地の標本をタンジェリンの産地と呼び替えることはしない。 [1] [2] [3]
名称の範囲と見分ける視点
本作での名称は、橙色の鉄酸化物などの被覆を伴う石英という限定した意味で使う。石英本体の式はSiO₂だが、被覆に含まれる相や量には一つの固定式を与えない。被覆をもつ例と内部包有物による着色例も無条件に同一視しない。流通名や色だけから天然・人工、染色・無処理を判定せず、描いた被覆相を赤鉄鉱と分析確定したとも述べない。自然な被覆石英の関係から組み立てる創作であり、特定の流通品の品質や処理履歴の保証にはしない。 [1] [2] [3]
読み分けるポイント
橙色なら人工染色された石英?
自然の鉄酸化物被覆を伴う石英は記載されているが、流通名や色だけで個々の品の処理履歴は決まらない。本作にも人工染色や無処理を鑑定したという設定は付けない。 [2] [3]
石英本体も橙色の別種なのか?
ここで選んだ題材は石英に被覆が付く関係であり、本体の理想式はSiO₂のままだ。橙色の膜、内部の包有物、石英自体の色中心は区別して考える必要がある。 [1] [2] [3]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

背景と記録
タンジェリンクォーツは正式な独立鉱物種名ではなく、鉄酸化物などにより黄色から橙色を帯びる石英の流通名として使われる。呼称の使用例は、Alan Guisewiteの個人収蔵記録にあり、黄色い鉄酸化物被覆をもつ石英をそう呼ぶと記される。これは大学公式の分類研究ではなく、実際の呼び名の記録として扱う。作品の対象はこのうち表面に被覆を伴う例に絞る。石英の輪郭を保ちながら、橙色の膜と、被覆の薄い淡い面を描き分ける。
石英は熱水脈や花崗岩、ペグマタイトをはじめ多くの地質環境に産するが、その一般的な分布がそのまま橙色被覆品の分布を示すわけではない。呼称を確認した個人収蔵記録は、ブラジル・ミナスジェライス州コリントの黄色い被覆石英を挙げる。一方、ミシガンの博物館資料にはロックダム金鉱徴地で乳白石英を覆う暗色の赤鉄鉱が記載される。後者は被覆という関係の証拠であり、同地の標本をタンジェリンの産地と呼び替えることはしない。
姿の解釈
母体の石英は三方晶系で、六角い柱と先端の斜めの面を示すことがある。表面の鉄酸化物被覆は本体の結晶形とは別の要素で、色の濃さや覆う範囲も一様とは限らない。A.E.シーマン鉱物博物館には、石英結晶を赤鉄鉱が覆う別の実例も記載される。ただし、その暗い被覆を橙色流通品すべての組成へ広げない。本作では橙色の広い面に淡い石英の窓を残し、膜の粗さと柱の稜を分ける。内部が均質に黄色い別の石英変種を描く構成にはしない。
ピクセルデザイン
24×24では不揃いな石英柱に橙色の膜を置き、淡い石英の窓と自然な先端を残す。3〜6色と透過背景を使い、結晶習性を輪郭と面の明暗へ整理している。
補助作品と造形研究
64×64補助作品では結晶の面と集合構造を別の配置で描いた。BASE横には24×24を置き、128・384・768は各サイズの整数グリッドに独立して構図を設計している。単純拡大や画像のモザイク化は行っていない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
結晶の比率・立体・質感を検討したBASE原画。
自然標本の結晶習性を手がかりに、立体と質感を検討した創作原画。実物の標本写真や特定の参照画像の複製ではない。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
右へ傾く主柱と左右の短柱、手前の小柱の四本を低くまとめる。橙色の被覆の中に淡い縦長の石英面を残し、先端と膜の粗さを描き分けた。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
左へ傾く主柱の周りに四本を置き、五本の高さと向きを変える。橙色の膜と淡い窓、先端面を分け、細い横筋と不規則な根元を加えた。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
ほぼ直立する主柱を中心に大小六本を組み、手前にも短い二本を置く。淡い石英の窓と橙色の濃淡、細かな表面の筋で被覆の関係を示す。
特徴一覧
- 先端面をもつ石英の柱状結晶や群晶に橙色〜黄褐色の被覆を伴う例。
- 石英と鉄酸化物などの組合せを表す流通名
- 母体石英:三方晶系。被覆相は一律に指定しない。。化学式 母体:SiO₂/被覆相全体には固定式を与えない
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- Handbook of Mineralogy — quartz — Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing
- A. E. Seaman Mineral Museum / Michigan Technological University — 参照記録 — A. E. Seaman Mineral Museum / Michigan Technological University
- Alan Guisewite 個人鉱物コレクション(Carnegie Mellon University内の個人ページ) — 参照記録 — Alan Guisewite 個人鉱物コレクション(Carnegie Mellon University内の個人ページ)
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- Handbook of Mineralogy — quartz Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing ↗
- A. E. Seaman Mineral Museum / Michigan Technological University — 参照記録 A. E. Seaman Mineral Museum / Michigan Technological University ↗
- Alan Guisewite 個人鉱物コレクション(Carnegie Mellon University内の個人ページ) — 参照記録 Alan Guisewite 個人鉱物コレクション(Carnegie Mellon University内の個人ページ) ↗
資料に記録された組成・結晶系・結晶習性と、作品で選んだ形を分けて掲載しています。BASE STUDYとドット作品は創作表現であり、実在標本の写真や鉱物の鑑定資料ではありません。研磨品や装飾台座を模写せず、自然の結晶の形を手がかりに制作しています。