基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
シャンクークラヴァ
英字表記(属名)
Shankouclava
学名
Shankouclava anningense
分類
尾索動物として記載された固着性軟体動物;所属には異論がある
時代
カンブリア紀・前期
化石産地・発見地域
中国・雲南省昆明市安寧、Shankou付近のMaotianshan Shale

シャンクークラヴァとは?

上半部は膨らみ、下半部は細く先細ります。原記載では大きな咽頭、網目状に分岐する鰓の構造、折り返す消化管、基部の付着部が、ホヤに似た体制として解釈されました。

同じような袋状の輪郭をもつ化石は他にもあります。シャンクークラヴァを理解する際は、袋の形だけでなく、口側と基部の向き、内部の網目、別の開口の位置を一緒に見る必要があります。

形を見分けるポイント

  • 上部が膨らむこん棒状の体
  • 原記載で咽頭とされた網目状構造
  • 細くなる基部と付着部

化石からわかること

2003年の論文は複数標本に基づき、側方へ圧縮された主標本とその対になる面を記載しています。内部の線の配列から尾索動物の器官に相当する構造が提案されました。

一方、後の研究では似た体の化石に触手らしい構造が見られることなどから、尾索動物という解釈へ疑問が示されています。確実な現生ホヤの一種として紹介するのは適切ではありません。

水を通す袋という復元

原記載の解釈では、上方の開口から入った水が咽頭の網目を通り、別の開口へ出る体制が想定されました。濾過に使う体の仕組みを考える手掛かりです。

ただし、化石中の模様と現生ホヤの器官を対応させる段階に議論があります。原画の薄い内部表現はその仮説を伝えるためのもので、透明な皮膚の実証ではありません。

最古という言葉だけで選ばない

この化石は初期の尾索動物として注目されましたが、最古という呼び方は分類判断が変われば意味も変わります。本ページでは年代競争より、どの特徴が尾索動物説を支えたかを中心にしています。

2023年の別のカンブリア紀尾索動物の研究も、シャンクークラヴァには一対のサイフォンなどの明確なホヤ類の共有派生形質が乏しいと指摘しました。原画の二つの開口の表現は2003年の復元仮説で、確定した器官配置ではありません。

復元の解釈

原記載の袋状の体と付着部を基本とした復元です。内部の網目や折り返しは解釈を伝える薄い表現とし、分類の確定を意味しません。

ドットアートの見どころ

膨らむ咽頭域と基部、という対象固有の構造を主題にしました。24×24では識別に必要な輪郭、64×64では全体の関係、128×128では視点を変えた色面を組み立てています。

384×384は特徴的な部位を選んだ近接の造形研究、768×768は別の座標で構成した全体の作品です。各サイズは最終寸法の整数グリッドへ独立して描き、BASEや別サイズの縮小・拡大・トレースは用いていません。図式的な板や点の数を解剖学的な実測値として示すものではありません。

BASE STUDYはAI支援の復元イラストで、標本写真ではありません。色・軟体の厚み・立体的な姿勢は解釈を含みます。小さな画面の省略と、化石から確かめられた特徴を分けてご覧ください。

作品と造形研究

よくある疑問

ホヤの仲間で確定していますか?

原記載は尾索動物としましたが、後の研究には異論があります。提案された所属として記しています。

基部は植物の根ですか?

付着に使った構造として解釈される部分です。植物として扱ってはいません。

関連する作品

出典・参考資料

  1. The first tunicate from the Early Cambrian of South China (2003)
  2. The earliest history of the deuterostomes: the importance of the Chengjiang Fossil-Lagerstätte (2010)
  3. A mid-Cambrian tunicate and the deep origin of the ascidiacean body plan (2023)

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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