基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
レティファシエス
英字表記(属名)
Retifacies
学名
Retifacies abnormalis
分類
節足動物・アルティオポダ・レティファシエス科
時代
カンブリア紀・第2世第3期
化石産地・発見地域
中国・雲南省、澄江生物群

レティファシエスとは?

レティファシエス・アブノルマリスは、背面を覆う多角形の網目模様と、大きな尾盾が印象的な澄江生物群の節足動物です。頭盾の後ろに10枚の胸部背板が続き、その先を広い尾盾が覆います。見た目が三葉虫に近くても、その外骨格や付属肢の構成には独自の特徴があります。

尾の棘は尾盾の下面につながり、頭の眼も腹側寄りにあります。2022年のCT研究では、頭部の付属肢にも一種類ではない構成が認められました。背面に見える模様と、下で食物や移動を担う部分の構造を分けて見る必要があります。

形を見分けるポイント

  • 背面の多角形の網目模様
  • 10枚の胸部背板と大きな尾盾
  • 尾盾の下面から伸びる細い尾棘

化石からわかること

2022年の研究は、触角のほか、頭部の単枝の付属肢と二叉する付属肢、胸部と尾盾の下の脚を調べています。尾盾に隠れる脚は背面からは数えにくく、大きな一枚の盾が単一の体節という意味ではありません。

2024年の研究は109点の新しい標本を比較し、背面の網目に違いのある二つの形態を検討しました。形の分布が重なることから、別種ではなく同一種内の変異と解釈されています。模様の違いだけで作品を別種として追加することを避ける材料になります。

表面の模様と器官の境目を分ける

レティファキエスの甲の表面に見える網状の模様と、胴の節の境界は同じものではありません。模様の線を体節へ読み替えると、胴の区分を増やしてしまいます。外形、節、表面構造の順に分けて観察することが重要です。

頭を覆う部分、胴節、後端の盾と長い突起を続けて見ると、後ろへ何が伸びているのかを把握できます。腹側の付属肢も合わせた研究の情報を優先し、見た目の似た三葉虫の体をそのまま置き換えていません。

復元の解釈

付属肢の構造から、海底にある柔らかな有機物などの利用が考えられています。網目の違いについては成長との関連が論じられていますが、二つの形態を雌雄と断定する根拠とはされていません。模様を性別表示として扱わないようにしています。

作品の網目は外骨格の表面構造として描き、透明な窓や発光器官にはしていません。384版は多角形と尾盾の大きな面を構成の主役にしています。色を使った面の区切りは創作的な強調で、化石から確定した斑紋の色ではありません。

ドットアートの見どころ

網目を外骨格の面へ重ね、大きな尾盾を残しています。384版は表面の多角形を主題に、768版は全身の背板と尾盾に異なる密度で模様を配置しました。

24×24主作品、64×64補助作品と128×128・384×384・768×768の独立作品は、それぞれの実寸グリッドで描いた静止画です。384版は特徴的な部位の造形研究、768版は全身と部位の関係を別の構成で示します。小さい版では反復を統合し、全ての部位数を再現した解剖図とは区別しています。

BASE STUDYはAI支援による復元イラストです。標本写真ではなく、色、質感、姿勢、化石で残らない部分のつながりには解釈が含まれます。

作品と造形研究

よくある疑問

網目の違う個体は別種ですか?

2024年の比較では、調べた二つの形態は同一種内の変異と解釈されています。

網目から性別がわかりますか?

同研究はその違いを雌雄差とはしていません。作品でも性別を割り当てていません。

関連する作品

出典・参考資料

  1. Ventral Morphology of the Non-Trilobite Artiopod Retifacies abnormalis (2022)
  2. Intraspecific variation of early Cambrian arthropod Retifacies abnormalis (2024)

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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