大きな傘と、つばのない柄
傘は淡いバフ色からクリーム色で、若い時には丸く、発達すると平らに広がる。大きな個体では縁が内側へ巻いたり波打ったりし、上からは低く広い屋根のように見える。米国の大学資料は、単生だけでなく、少数から多数の子実体が接近して出る束も紹介している。 [1]
柄は太く、表面に繊維や鱗片が目立つ。傘の下には白から淡褐色の密なひだがあるが、柄の周囲につばはない。この点は、大型のTermitomyces titanicusと見比べる際にも重要だ。見た目の大きさだけを共通点にすると、傘を支える構造の違いを見落としてしまう。 [1] [2]
巨大さは一部の発達した姿
M. titansは非常に大きくなる菌として知られ、フロリダ大学の資料には幅1mに達する傘の記載もある。ただし、個々の子実体が必ずその大きさになるわけではない。小さな若いものから傘を大きく開いたものまで、同じ束の中に複数の段階が見られる。 [1]
大学の写真には、丸い傘の若い子実体、成長して柄が伸びたもの、大きく開いた傘を人が持つ姿が並ぶ。作品でも巨大な一個だけを孤立させず、少し小さいものと組み合わせることで、同じ生物の成長段階と量感を示した。「巨大な菌」と「常に記録的大きさの個体」を分けて見るための構成である。 [1]
地中の植物質を利用する腐生菌
本種は、枯れたり腐ったりした植物質を利用する腐生菌として説明される。土中に埋もれた木や根に付いた記録があり、道路沿い、建物の近く、マルチのある場所など、人の活動の影響を受けた環境でも見つかる。地面から出ていても、菌糸が利用する基物が表面からは見えないことがある。 [1] [2]
大きなシロアリ塚に発生するTermitomycesとは、生態上も区別される。M. titansの太い柄から、シロアリの菌園へ続く偽根を勝手に追加してはいけない。また、近くに木があるだけで、その木と菌根を作ると断定することもできない。外観と栄養の得方は、それぞれの資料から確かめる必要がある。 [1] [2]
現在の分類とアメリカ大陸の記録
1980年にTricholoma titansとして記載され、1998年にMacrocybe属へ移された。現在のIndex FungorumとGBIFはCallistosporiaceaeに置く。一部の大学の自然史資料に残る旧来のTricholomataceaeという科名と、現在採用する科名は区別した。旧属名だけを別作品として重複計上しないためにも、この履歴が役に立つ。 [3] [4] [1]
フロリダをはじめとする米国南東部、カリブ海地域、中米、南米から記録されている。近年の米国内の記録増加については、分布拡大や移動した木材・土との関係が仮説として示されるが、それをすべての地域の確定した由来にはできない。日本でニオウシメジと呼ばれる別種などを、この名前の下へまとめないことも大切だ。 [1] [2] [3]
読み分けるポイント
シロアリのキノコと同じもの?
別の菌だ。Macrocybe titansは腐った植物質を利用し、柄につばがない。シロアリと関わるTermitomyces titanicusとは属も異なり、外観の大きさだけで同じ種と判断できない。野生菌の採食判定にも使わないでほしい。 [1] [2]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。
背景と記録
傘は淡いバフ色からクリーム色で、若い時には丸く、発達すると平らに広がる。大きな個体では縁が内側へ巻いたり波打ったりし、上からは低く広い屋根のように見える。米国の大学資料は、単生だけでなく、少数から多数の子実体が接近して出る束も紹介している。
BASE STUDYは資料の形態を踏まえた新しい創作原画であり、採集標本の写真ではない。サイズ別作品では実物の識別点を残し、構図と色面を独立して設計している。
姿の解釈
淡いバフ色からクリーム色の大型傘。成熟すると傘が広がり縁が波打つ。白から淡褐色の密なひだ。太い柄の表面は鱗片状になる。柄につばがない。単生から大きな束まで変化する。
ピクセルデザイン
64×64では太い柄と大きな淡色傘の株を識別の軸にした。整数格子で輪郭を接続し、細い器官と背景の境目を少数色の明暗で整えている。
補助作品と造形研究
24×24は識別点を少ない輪郭で整理した研究。補助64×64は別姿勢から形態を読む独立作品。128・384・768は構図・輪郭・色面・余白をそれぞれ設計し、BASEや小さい作品の拡大・トレースではない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。
太い柄と大きな淡色傘の株の立体と質感を検討した自然史イラスト。写真の複製や同定標本ではなく、資料の観察内容と創作的な表現を区別した完成原画である。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
識別点「太い柄と大きな淡色傘の株」を、大きな輪郭と少数の切り替え面で再配置。負の空間と傾いた主軸を設計した独立128×128作品。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
主軸・重なり・器官の間隔を128版から描き替え、斜めの色面と分岐する線のリズムを組み合わせた独立384×384作品。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
輪郭、器官の配置と視点を別に構成し、広い色面と細かな凹凸の密度を対比させた独立768×768作品。創作的な配色を実物の色の根拠にはしない。
特徴一覧
- 幅広い淡色の大きな傘
- 太い鱗片状の柄
- 環のない株状の配置
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- Karlsen-Ayala, E., & Smith, M. E. Macrocybe titans: The Mushroom Giant of the Western Hemisphere. UF/IFAS PP356. — University of Florida IFAS
- DeLong, J., & Brewer, M. T. Macrocybe titans: Largest Mushroom Species in the Western Hemisphere Found Growing in Georgia. Circular1033. — University of Georgia Extension
- Index Fungorum: Macrocybe titans, record443595. — Royal Botanic Gardens, Kew / Index Fungorum
- GBIF Backbone Taxonomy: Macrocybe titans. — GBIF
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- Karlsen-Ayala, E., & Smith, M. E. Macrocybe titans: The Mushroom Giant of the Western Hemisphere. UF/IFAS PP356. University of Florida IFAS ↗
- DeLong, J., & Brewer, M. T. Macrocybe titans: Largest Mushroom Species in the Western Hemisphere Found Growing in Georgia. Circular1033. University of Georgia Extension ↗
- Index Fungorum: Macrocybe titans, record443595. Royal Botanic Gardens, Kew / Index Fungorum ↗
- GBIF Backbone Taxonomy: Macrocybe titans. GBIF ↗
このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・分類・形態・分布の情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や図版を転載したり、そのまま模写したりはしていません。色や形には個体差があるため、ここに描いた姿を唯一の正解として示すものではありません。また、食べられるかどうかの判断や、採取・摂取のための資料でもありません。