ラブラドライトとは
ラブラドライト(Labradorite)は、斜長石の組成系列の中間域に付けられた名だ。灰色の石の面に青や緑の光が浮かぶことがあり、薄い板状結晶や割れ面の重なりが表情をつくる。ひとつの固定組成を示す名ではなく、灰長石成分がおよそ50〜70%の範囲を指す。 [1] [2]
結晶の形と見どころ
結晶は三斜晶系で、薄い板状になり、断面が菱形に近いものが知られる。大きな結晶の輪郭より、粒状・塊状の集合や割れやすい面が目立つ標本も多い。長石らしい二方向の割れ面はほぼ直角に交わり、面にはガラス光沢や真珠光沢が現れる。アルバイト式などの双晶もよく発達する。地色は灰色だけでなく褐色、緑がかった色、無色など幅があり、虹色の反射はとくに一部の面で見られる。光る面と鈍い面が同じ標本に並ぶため、色だけでなく面の向きと層の重なりを観察したい。 [1]
どのような場所に産するか
苦鉄質の火成岩や斜長岩の構成鉱物として広く産する。かんらん石、輝石、角閃石、磁鉄鉱などと共存し、まれには角閃岩のような変成岩や、堆積物中の砕屑粒としても見つかる。名の由来になったカナダ・ラブラドル地方のほか、アメリカのアディロンダック山地、フィンランドのユレマー、ノルウェーなどが資料に挙げられる。オックスフォード大学博物館の装飾石コレクションにもカナダ産の記録があり、同館は装飾用の石材が後にフィンランドやマダガスカルからも供給されたことを紹介している。 [1] [3]
名称の範囲と見分ける視点
ラブラドライトは、斜長石の中で曹長石成分と灰長石成分が連続的に置き換わる系列の一範囲を指す。灰長石成分50〜70%という区分があり、すべての標本をひとつの固定した化学式で示すことはできない。青い光が見えることだけを根拠にラブラドライトと呼ぶわけでもない。オックスフォード大学博物館は、似た青い反射を示すノルウェー産アノーソクレースとの混同に注意を向けている。光る長石という外見と、斜長石の組成範囲という名前の意味を分けることで、同じ青い光にも異なる鉱物学的な背景があると分かる。 [1] [2] [3]
読み分けるポイント
ラブラドライトは独立したひとつの組成の鉱物?
ここでは斜長石系列の中間組成域を示す名前として扱う。曹長石と灰長石の成分割合に幅がある。 [1] [2]
どの面も青く光る?
虹色の反射はよく知られる特徴だが、すべての面や標本で同じように見えるものではない。大学博物館の標本記録にも、虹色が明瞭でない例がある。 [1] [3]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

背景と記録
ラブラドライト(Labradorite)は、斜長石の組成系列の中間域に付けられた名だ。灰色の石の面に青や緑の光が浮かぶことがあり、薄い板状結晶や割れ面の重なりが表情をつくる。ひとつの固定組成を示す名ではなく、灰長石成分がおよそ50〜70%の範囲を指す。
苦鉄質の火成岩や斜長岩の構成鉱物として広く産する。かんらん石、輝石、角閃石、磁鉄鉱などと共存し、まれには角閃岩のような変成岩や、堆積物中の砕屑粒としても見つかる。名の由来になったカナダ・ラブラドル地方のほか、アメリカのアディロンダック山地、フィンランドのユレマー、ノルウェーなどが資料に挙げられる。オックスフォード大学博物館の装飾石コレクションにもカナダ産の記録があり、同館は装飾用の石材が後にフィンランドやマダガスカルからも供給されたことを紹介している。
姿の解釈
結晶は三斜晶系で、薄い板状になり、断面が菱形に近いものが知られる。大きな結晶の輪郭より、粒状・塊状の集合や割れやすい面が目立つ標本も多い。長石らしい二方向の割れ面はほぼ直角に交わり、面にはガラス光沢や真珠光沢が現れる。アルバイト式などの双晶もよく発達する。地色は灰色だけでなく褐色、緑がかった色、無色など幅があり、虹色の反射はとくに一部の面で見られる。光る面と鈍い面が同じ標本に並ぶため、色だけでなく面の向きと層の重なりを観察したい。
ピクセルデザイン
24×24では灰色の不規則な板状片を主役に、ひとつの広い割れ面へ青緑の帯状の光を置く。石の輪郭は天然の割れを残す。3〜6色と透過背景を使い、結晶習性を輪郭と面の明暗へ整理している。
補助作品と造形研究
64×64補助作品では結晶の面と集合構造を別の配置で描いた。BASE横には24×24を置き、128・384・768は各サイズの整数グリッドに独立して構図を設計している。単純拡大や画像のモザイク化は行っていない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
結晶の比率・立体・質感を検討したBASE原画。
自然標本の結晶習性を手がかりに、立体と質感を検討した創作原画。実物の標本写真や特定の参照画像の複製ではない。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
灰色の不規則な板状片を主役に、ひとつの広い割れ面へ青緑の帯状の光を置く。石の輪郭は天然の割れを残す。128pxでは主要な稜と集合単位を整理し、少ない面で立体を設計した。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
灰色の不規則な板状片を主役に、ひとつの広い割れ面へ青緑の帯状の光を置く。石の輪郭は天然の割れを残す。384pxでは集合の重なりと空隙を別の配置にし、面の条線や局所構造を加えた。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
灰色の不規則な板状片を主役に、ひとつの広い割れ面へ青緑の帯状の光を置く。石の輪郭は天然の割れを残す。768pxでは結晶の向きと前後関係を組み直し、稜、端面、表面構造を直接グリッドに描いた。
特徴一覧
- 薄い板状、粒状、塊状。双晶が多い。
- ケイ酸塩鉱物・長石グループ・斜長石系列の組成区分
- 三斜晶系。化学式 Na₀.₅–₀.₃Ca₀.₅–₀.₇Al₁.₅–₁.₇Si₂.₅–₂.₃O₈(組成範囲)
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- Handbook of Mineralogy — Labradorite — Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing
- Cochise College Geology — 参照記録 — Cochise College Geology
- Oxford University Museum of Natural History — 参照記録 — Oxford University Museum of Natural History
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- Handbook of Mineralogy — Labradorite Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing ↗
- Cochise College Geology — 参照記録 Cochise College Geology ↗
- Oxford University Museum of Natural History — 参照記録 Oxford University Museum of Natural History ↗
資料に記録された組成・結晶系・結晶習性と、作品で選んだ形を分けて掲載しています。BASE STUDYとドット作品は創作表現であり、実在標本の写真や鉱物の鑑定資料ではありません。研磨品や装飾台座を模写せず、自然の結晶の形を手がかりに制作しています。