基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
インソリコリファ
英字表記(属名)
Insolicorypha
学名
Insolicorypha psygma
分類
環形動物・多毛類に関連づけられる化石
時代
中期カンブリア紀
化石産地・発見地域
カナダ・ブリティッシュコロンビア州、バージェス頁岩

インソリコリファとは?

インソリコリファ・プシグマは、バージェス頁岩のウォルコット採石場で知られる小さな多毛類の化石です。少なくとも19節の体に、左右の側足が並びます。

記載では背側の枝の剛毛が短く、腹側の長い枝には長い剛毛束がつきます。長さの差が外形をつくりますが、体の両端の保存と同定に問題があり、現生のゴカイの頭を足すことはできません。

形を見分けるポイント

  • 少なくとも19節の保存された体幹
  • 短い背側剛毛と長い腹側剛毛束
  • 頭部と後端の同定に残る限界

化石からわかること

種の解説は、前方の側足が単純で、後方の多くが2つの長さの異なる枝へ分かれるとしています。細い突起である触糸も記載されていますが、すべてを太い脚として表すものではありません。

2004年の再検討以降も、標本が少なく不完全で、頭部を含む形態と系統の詳細には限界があると整理されています。原記載の「頭かもしれない部分」を確定した頭として扱っていません。

側足と剛毛を分けて読む

側足は体の側面の肉質の突出部で、剛毛はそこから出る細い要素です。同じ横線にまとめると、枝の長さの違いが失われます。今回の作品は上下の束を分けて整理しました。

短い背側の束と長い腹側の束をもつことは形の情報ですが、それだけで泳ぎ方や採餌法が確定するわけではありません。資料の少ない生態を、現生の似た虫の生活で埋めていません。

部分化石として紹介する

この種は、頭部と尾部を知る標本が十分でないため、他のバージェス頁岩の多毛類ほど詳細な系統解析に組み込まれていません。情報の少なさは、体の部位を自由に補う理由にはなりません。

BASEとドット版は保存される体幹の造形研究として制作し、眼・触鬚・顎・尾の付属肢を加えていません。切れた端を残すこと自体が、現時点の証拠を伝える表現です。

復元の解釈

作品の両端は保存範囲の境界であり、正常な生体の頭と尾の形を示すものではありません。

剛毛の向き、肉質の色と厚みは解釈ですが、上下の枝の不均等さは記載を手がかりにしています。

ドットアートの見どころ

24×24の主作品は、特徴を絞った輪郭と色面で表しました。64×64の補助作品は、その輪郭と保存構造を見比べるための作品です。小さい作品の線や点は器官数や体節数の計測図ではありません。

128×128、384×384、768×768は、部位・視点・姿勢・色面と空間の関係を変え、それぞれの整数キャンバスへ独立して描きました。他サイズやBASEの拡縮、トレースは使っていません。

BASE STUDYはAI支援の自然史イラストで、標本写真ではありません。保存された構造と、色・厚み・質感・立体的な姿勢の解釈を分けて紹介しています。部分化石の作品は、未知の全身を確定した復元ではありません。

作品と造形研究

よくある疑問

頭の形はわかっていますか?

確実な頭部形態を示せる状態ではありません。作品では頭を創作して完成させず、保存体幹を扱います。

短い毛と長い毛は同じ場所から出ますか?

記載では背側と腹側の側足の枝に違いがあり、背側は短く、腹側には長い剛毛束がつきます。

関連する作品

出典・参考資料

  1. Royal Ontario Museum — Insolicorypha psygma
  2. Parry et al. (2015) — Cambrian stem-group annelids and a metameric origin of the annelid head

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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