コバルト華とは
コバルト華(Erythrite)は、コバルトを含む鉱物の風化で生じる、桃色から紅色の含水ヒ酸塩鉱物だ。平たい結晶が放射状に開く姿や、岩を薄く覆う皮膜が知られる。本作では幅の異なる桃色の刃を重ね、細い先端と広い面の明暗を使って、鉱石の表面に咲くような集合を描く。 [1] [2]
結晶の形と見どころ
単斜晶系の結晶で、平たい板や長い柱として発達し、長さ方向に筋が入ることがある。独立した良晶だけでなく、放射状、星状、繊維状、細かな結晶の皮膜、粉状の塊まで多様な姿をとる。色は深い紅色から淡い桃色までで、劈開面には真珠に似た光沢が出る。薄い片はしなやかさを示す一方、硬度は低い。作品では粉状の標本全体を表す代わりに、幅広い刃と細い側面が交互に見える群晶を選んだ。桃色の平面と暗い隙間を分けることで、柔らかな色の中に結晶の角を残す。 [1]
どのような場所に産するか
コバルト、ニッケル、ヒ素を含む鉱床の酸化帯にできる二次鉱物である。コバルト鉱物を含む岩が地表付近で変化する過程と関わり、母鉱物の周囲を色づけることがある。HOMはドイツのシュネーベルク、モロッコのブー・アゼル、カナダのコバルトなどを挙げる。ウェールズではドールゲラウ金鉱帯の鉱石に伴う記録があり、Clogau鉱山の微結晶はX線回折でも確認されている。捨石や坑道壁で生じた皮膜も知られ、鮮やかな色が見えても、必ず大きな放射状結晶があるわけではない。 [1] [2]
名称の範囲と見分ける視点
コバルト華は、コバルトを主要金属成分とし、結晶水を含むヒ酸塩鉱物エリスライトの和名である。理想式Co₃(AsO₄)₂·8H₂Oの水は、濡れた表面を意味するのではなく結晶組成の一部を示す。制作リストの大きな硫酸塩・リン酸塩の枠とは別に、ここではヒ酸塩として分類する。自然界には成分の置換や似た色の別のコバルト鉱物もあり、桃色だけで同定しない。本作の刃の数、放射角、母岩の色は創作した配置で、産地や実物の組成を推定させる測定資料ではない。 [1] [2]
読み分けるポイント
コバルト華の「華」は植物の花?
植物ではなく鉱物で、英語でもcobalt bloomと呼ばれてきた。風化した鉱石に鮮やかな桃色の結晶や皮膜として現れる姿をもつ。 [1] [2]
化学式の8H₂Oは表面の水分?
表面に付いた水ではなく、この含水ヒ酸塩をつくる結晶水を表す。理想式には一単位あたり8分子の水が含まれる。 [1] [2]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

背景と記録
コバルト華(Erythrite)は、コバルトを含む鉱物の風化で生じる、桃色から紅色の含水ヒ酸塩鉱物だ。平たい結晶が放射状に開く姿や、岩を薄く覆う皮膜が知られる。本作では幅の異なる桃色の刃を重ね、細い先端と広い面の明暗を使って、鉱石の表面に咲くような集合を描く。
コバルト、ニッケル、ヒ素を含む鉱床の酸化帯にできる二次鉱物である。コバルト鉱物を含む岩が地表付近で変化する過程と関わり、母鉱物の周囲を色づけることがある。HOMはドイツのシュネーベルク、モロッコのブー・アゼル、カナダのコバルトなどを挙げる。ウェールズではドールゲラウ金鉱帯の鉱石に伴う記録があり、Clogau鉱山の微結晶はX線回折でも確認されている。捨石や坑道壁で生じた皮膜も知られ、鮮やかな色が見えても、必ず大きな放射状結晶があるわけではない。
姿の解釈
単斜晶系の結晶で、平たい板や長い柱として発達し、長さ方向に筋が入ることがある。独立した良晶だけでなく、放射状、星状、繊維状、細かな結晶の皮膜、粉状の塊まで多様な姿をとる。色は深い紅色から淡い桃色までで、劈開面には真珠に似た光沢が出る。薄い片はしなやかさを示す一方、硬度は低い。作品では粉状の標本全体を表す代わりに、幅広い刃と細い側面が交互に見える群晶を選んだ。桃色の平面と暗い隙間を分けることで、柔らかな色の中に結晶の角を残す。
ピクセルデザイン
24×24では桃色から紫紅色の平たい刃を、大小の非対称な放射状群にする。幅広い表面と細い側面を混ぜ、暗い母岩に桃色の皮膜を少し残す。3〜6色と透過背景を使い、結晶習性を輪郭と面の明暗へ整理している。
補助作品と造形研究
64×64補助作品では結晶の面と集合構造を別の配置で描いた。BASE横には24×24を置き、128・384・768は各サイズの整数グリッドに独立して構図を設計している。単純拡大や画像のモザイク化は行っていない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
結晶の比率・立体・質感を検討したBASE原画。
自然標本の結晶習性を手がかりに、立体と質感を検討した創作原画。実物の標本写真や特定の参照画像の複製ではない。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
桃色から紫紅色の平たい刃を、大小の非対称な放射状群にする。幅広い表面と細い側面を混ぜ、暗い母岩に桃色の皮膜を少し残す。128pxでは主要な稜と集合単位を整理し、少ない面で立体を設計した。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
桃色から紫紅色の平たい刃を、大小の非対称な放射状群にする。幅広い表面と細い側面を混ぜ、暗い母岩に桃色の皮膜を少し残す。384pxでは集合の重なりと空隙を別の配置にし、面の条線や局所構造を加えた。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
桃色から紫紅色の平たい刃を、大小の非対称な放射状群にする。幅広い表面と細い側面を混ぜ、暗い母岩に桃色の皮膜を少し残す。768pxでは結晶の向きと前後関係を組み直し、稜、端面、表面構造を直接グリッドに描いた。
特徴一覧
- 平板状・柱状、放射状や星状の集合、繊維状、皮膜状、粉状など。
- ヒ酸塩鉱物・藍鉄鉱グループ
- 単斜晶系。化学式 Co₃(AsO₄)₂·8H₂O
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- Handbook of Mineralogy — erythrite — Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing
- Amgueddfa Cymru / National Museum Wales — 参照記録 — Amgueddfa Cymru / National Museum Wales
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- Handbook of Mineralogy — erythrite Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing ↗
- Amgueddfa Cymru / National Museum Wales — 参照記録 Amgueddfa Cymru / National Museum Wales ↗
資料に記録された組成・結晶系・結晶習性と、作品で選んだ形を分けて掲載しています。BASE STUDYとドット作品は創作表現であり、実在標本の写真や鉱物の鑑定資料ではありません。研磨品や装飾台座を模写せず、自然の結晶の形を手がかりに制作しています。