菱沸石-Caとは
菱沸石-Caは、沸石の仲間である菱沸石系列の鉱物種の一つだ。珪素とアルミニウムを含む骨格の外に陽イオンと水をもち、名称の末尾は最も多い骨格外陽イオンがカルシウムであることを示す。HOMは組成で種を特定していないものには菱沸石という系列名を使うと説明する。本作では淡い桃色を帯びた低い菱面体を母岩上に重ね、広い端面とずれた稜を描く。形から成分を読み取るのではなく、種の説明と代表的な晶癖を組み合わせた創作である。 [1] [2]
傾いた箱に似る低い菱面体
見た目の特徴は、長さの近い辺をもつほぼ等軸の菱面体である。Cochise Collegeは角度が直角に近い菱面体として紹介し、立方体に見えても等軸晶系とは限らない。菱沸石は平均構造を三方晶系で表せる一方、実際の構造には三斜晶系への対称低下が知られる。HOMの擬六方状という記載も外形と構造を分けて読む。作品では菱面体をわずかに傾け、端面と二つの側面を広く見せる。小結晶の向きや高さを変え、自然に食い込んだ群晶の重なりを残す。 [1] [2] [4]
どのような場所に産するか
玄武岩や安山岩などの火山岩に見られ、空隙や割れ目へ熱水から沈殿する場合がある。HOMは湖成の凝灰岩で火山ガラスが変質して生じる例も挙げる。ドイツのイーダー・オーバーシュタイン、米国コロラド州のテーブルマウンテン、カナダのファンディ湾周辺などは産地の例である。ただし古い菱沸石の記録すべてを、個々に組成を調べたCa優勢種の標本として読み替えない。作品の小さな暗い母岩は火山岩の空隙に育つ結晶を考えるための支持部とする。 [1] [2]
名称の範囲と見分ける視点
現行IMA表に従い、菱沸石-Caの理想式はCa₂[Al₄Si₈O₂₄]·13H₂Oとする。系列をまとめた古い式にある12水や、半分の単位で書かれた6水の式と混ぜず、天然の陽イオン組成や水の量に幅があることも分けて扱う。末尾Caは単に少量のカルシウムを含むという意味ではない。作品の色や菱面体の形はカルシウム優勢の分析証拠にはならず、他の菱沸石系列の種を外観だけで排除する図でもない。ここではCa種の名称に対応する晶癖の表現を行う。 [1] [2] [3] [4]
読み分けるポイント
末尾のCaは何を表すのか?
骨格の外の陽イオンのうち、カルシウムが最も多い種であることを示す。組成が不明な菱沸石を、見た目だけで菱沸石-Caと呼び分けることはできない。 [1] [3]
水の数が資料で違うのはなぜ?
古い一般式、系列の代表式、天然試料の分析、式の単位の取り方が異なる場合がある。ここでは現行IMA表と改訂HOMに合わせ、Ca種の理想式を13H₂Oで記す。 [1] [2] [3]
作品:ドットで描く判断
以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

背景と記録
菱沸石-Caは、沸石の仲間である菱沸石系列の鉱物種の一つだ。珪素とアルミニウムを含む骨格の外に陽イオンと水をもち、名称の末尾は最も多い骨格外陽イオンがカルシウムであることを示す。HOMは組成で種を特定していないものには菱沸石という系列名を使うと説明する。本作では淡い桃色を帯びた低い菱面体を母岩上に重ね、広い端面とずれた稜を描く。形から成分を読み取るのではなく、種の説明と代表的な晶癖を組み合わせた創作である。
玄武岩や安山岩などの火山岩に見られ、空隙や割れ目へ熱水から沈殿する場合がある。HOMは湖成の凝灰岩で火山ガラスが変質して生じる例も挙げる。ドイツのイーダー・オーバーシュタイン、米国コロラド州のテーブルマウンテン、カナダのファンディ湾周辺などは産地の例である。ただし古い菱沸石の記録すべてを、個々に組成を調べたCa優勢種の標本として読み替えない。作品の小さな暗い母岩は火山岩の空隙に育つ結晶を考えるための支持部とする。
姿の解釈
見た目の特徴は、長さの近い辺をもつほぼ等軸の菱面体である。Cochise Collegeは角度が直角に近い菱面体として紹介し、立方体に見えても等軸晶系とは限らない。菱沸石は平均構造を三方晶系で表せる一方、実際の構造には三斜晶系への対称低下が知られる。HOMの擬六方状という記載も外形と構造を分けて読む。作品では菱面体をわずかに傾け、端面と二つの側面を広く見せる。小結晶の向きや高さを変え、自然に食い込んだ群晶の重なりを残す。
ピクセルデザイン
24×24では淡い桃色の低い菱面体を暗い母岩に重ね、広い端面とわずかに傾いた側面を描く。3〜6色と透過背景を使い、結晶習性を輪郭と面の明暗へ整理している。
補助作品と造形研究
64×64補助作品では結晶の面と集合構造を別の配置で描いた。BASE横には24×24を置き、128・384・768は各サイズの整数グリッドに独立して構図を設計している。単純拡大や画像のモザイク化は行っていない。
PIXEL ART / 24×24
特徴を絞り込んだ24×24作品。
BASE STUDY
結晶の比率・立体・質感を検討したBASE原画。
自然標本の結晶習性を手がかりに、立体と質感を検討した創作原画。実物の標本写真や特定の参照画像の複製ではない。
解像度別ネイティブ作品
NATIVE PIXEL ART / 128×128
左奥から右へ高さが変わる五結晶を配置する。右奥の広い面と手前の低い菱面体を対比し、各結晶の傾きと間に残る空間を変えて重なりを見せる。
NATIVE PIXEL ART / 384×384
奥の一段高い菱面体を中心に七結晶を積み重ねる。中央の広い正面と左右の端面を分け、成長段を少数添えて自然な結晶面の違いを示す。
NATIVE PIXEL ART / 768×768
十個の大小の菱面体を横へ広げ、奥の高い結晶と手前の低い列を組む。結晶ごとに角と高さを変え、母岩に接する位置と広い明部の配置を描き分ける。
特徴一覧
- ほぼ等軸の菱面体結晶。板状や複雑な双晶、粒状・塊状もある。
- 珪酸塩鉱物・沸石グループ(菱沸石系列)
- 三斜晶系への対称低下が知られる(平均構造は三方晶系として表される)。化学式 Ca₂[Al₄Si₈O₂₄]·13H₂O(現行理想式)
出典・参考資料
図鑑の参照資料・確認範囲
- Handbook of Mineralogy — Chabazite-Ca — Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing
- Cochise College / Geology — 参照記録 — Cochise College / Geology
- International Mineralogical Association / CNMNC (September 2026) — 参照記録 — International Mineralogical Association / CNMNC (September 2026)
- Mineralogical Society of America / American Mineralogist — 参照記録 — Mineralogical Society of America / American Mineralogist
出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。
- Handbook of Mineralogy — Chabazite-Ca Mineralogical Society of America / Mineral Data Publishing ↗
- Cochise College / Geology — 参照記録 Cochise College / Geology ↗
- International Mineralogical Association / CNMNC (September 2026) — 参照記録 International Mineralogical Association / CNMNC (September 2026) ↗
- Mineralogical Society of America / American Mineralogist — 参照記録 Mineralogical Society of America / American Mineralogist ↗
資料に記録された組成・結晶系・結晶習性と、作品で選んだ形を分けて掲載しています。BASE STUDYとドット作品は創作表現であり、実在標本の写真や鉱物の鑑定資料ではありません。研磨品や装飾台座を模写せず、自然の結晶の形を手がかりに制作しています。