基本情報

掲載呼称(属名のカナ表記)
カンブロクトコヌス
英字表記(属名)
Cambroctoconus
学名
Cambroctoconus orientalis
分類
刺胞動物の初期系統との関係が議論される骨格化石
時代
カンブリア紀・中期(Miaolingian)・Drumian
化石産地・発見地域
中国・山東省、Changhia Formation

カンブロクトコヌスとは?

先細りの杯には細かな孔があり、横断面は八角形に近い形を示します。内側には八つの角から一対ずつ、計16枚の縦の隔壁が内側へ伸びる構成があり、単なる穴のあいた円錐ではありません。

大きな杯の側面などから小さな杯が芽生え、群体をつくったと考えられます。作品では骨格のつながりを示し、現生サンゴの鮮やかな軟組織をそのまま移していません。

形を見分けるポイント

  • 八角形に近い杯状の骨格
  • 八つの角から対になって伸びる縦隔壁
  • 側方などから芽生える小さな杯

化石からわかること

2011年の記載では、縦の隔壁と群体性などをもとに、刺胞動物のステム群という位置づけが提案されました。孔をもつ円錐という外見だけで古杯類と同じと判断したものではありません。

その後の別種や地域の研究では、八放射サンゴ類との関係も疑問符付きで議論されています。このページではC. orientalisの産地と形態を、別種の記録から区別しています。

杯の内側を見る

外形だけでなく、隔壁が中心へ向かってどう並ぶかが比較の要点です。骨格の薄い壁や細かな孔は、保存と切断方向によって見え方が変わります。

ドット版では内側の放射構造が読める角度を選びました。小さな画面の線は厳密な薄片図ではなく、八放射の構成を省略して示す造形です。

八放射は、八つの角を基準に構造が配置されることを指します。原記載では各角から二枚一組の隔壁が伸びるため、八放射をそのまま隔壁八枚と数えないことが大切です。

群体と一つの杯

隣り合う杯が同じ岩に載っているだけでは、群体性の証明にはなりません。芽生えの位置や骨格の連続性を検討することで、杯どうしの関係が研究されます。

BASEは付着した複数の杯を表現していますが、軟体の形や触手数は補っていません。群体の広がり方と石灰質骨格の比較に焦点を当てました。

孔の多い壁と、杯の内側の一対ずつの隔壁は別の観察点です。これらの組合せを比べることで、外形が似た古杯類や後のサンゴ類との関係が検討されます。

復元の解釈

保存された石灰質の杯と芽生えの関係を示しました。体色不明の軟組織や触手は描かず、骨格の形態を主題にしています。

ドットアートの見どころ

八放射の杯と娘個体の芽生えを形の中心に置きました。24×24は輪郭を絞った主作品、64×64は全体の構造を読む補助作品です。小画面の線や点の数は、標本の器官や硬片の実数を表すものではありません。

128×128は向きと色面を組み直した構成、384×384は部位や基面へ焦点を移した造形研究、768×768は別の座標で構成した作品です。各キャンバスへ独立して描き、BASEや別サイズの拡縮・トレースは使っていません。

BASE STUDYはAI支援の自然史イラストで、標本写真ではありません。化石で観察できる形と、色・厚み・立体的な向きの解釈を分けて掲載しています。硬片の作品は全身復元を意味しません。

作品と造形研究

よくある疑問

今のサンゴと同じですか?

刺胞動物との関係が提案されていますが、現生サンゴと同じ生物と確定したものではありません。

孔があるので古杯類ですか?

孔のある杯という共通点だけでは判断できず、隔壁の配置や群体の構築を合わせて研究されています。

関連する作品

出典・参考資料

  1. A stem-group cnidarian from the mid-Cambrian of China (2011)
  2. Cambroctoconus; Octocorallia? from Laurentia (2017)
  3. Royal Ontario Museum — small shelly fossil evidence

出典は化石・研究内容の確認に用いています。ここに掲載するドットアートは、資料にある標本写真の転載ではありません。

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