二列の吸盤と眼上の乳頭

八本の腕は比較的短く、長いものでも外套の長さの約二倍です。小さな吸盤が二列に並び、外套の背面はこぶ状の凹凸に覆われています。眼の周りにある大きな皮膚の乳頭も、外見を捉える手掛かりです。南極の一列吸盤を持つタコとは、吸盤の配列そのものが違います。腕の内側と背面の両方を見れば、短腕の輪郭だけでは分からない本種の特徴が見えてきます。 [2]

冷たい北大西洋の海底

北極域と、北大西洋の北寄りの海域に分布する底生のタコです。アイスランドでは、北東側や東側の冷たい海に多いと紹介されています。大陸棚やその上部斜面から知られ、深い場所の採集記録もあります。ただし、分布の記録が豊富であることと、日々の行動が詳しく分かっていることは別です。同機関の解説も生物学的な知見が少ないとし、海域ごとの標本情報を重視しています。 [2]

似た二種を分けた再検討

本種とバシポリプス・バイディイは、長く混同されてきました。2002年の再検討は、真の Bathypolypus arcticus と、別種として再び認められる B. bairdii を区別しています。そのため、古い文献で arcticus とされた個体の寿命や繁殖についての数字を、現在の本種へ無条件に移すことはできません。同じ属のよく似たタコでも、資料に使われた名前の範囲を確かめる必要があります。 [3]

雄の腕が識別を助ける

アイスランドの種別解説によると、本種と B. bairdii の雌や若い個体は非常によく似ています。一方、成熟した雄では、交接に使う腕の先端の形が識別の助けになります。本種はその先が細くなる形で、B. bairdii はより切りそろえたような形です。背中のこぶや体の大きさだけで二種を決めず、成熟度や性別、腕の細かな形も比べることが、確かな同定につながります。 [2]

読み分けるポイント

古い文献の arcticus の寿命や産卵情報は使えますか?

標本の同定を確かめる必要があります。かつて B. arcticus と呼ばれた材料には B. bairdii が含まれるため、古い名前だけで現在の本種の生活史とは判断できません。 [3]

作品:ドットで描く判断

以下は制作時の原文と作品である。参照名や造形判断は制作時の記録として保持し、上の図鑑の分類範囲と区別する。

バシポリプス・アルクティクスの主作品・64×64ピクセルアート
現行64×64主作品・既存モーション(生物の行動の同定資料ではない)

背景と記録

八本の腕は比較的短く、長いものでも外套の長さの約二倍です。小さな吸盤が二列に並び、外套の背面はこぶ状の凹凸に覆われています。眼の周りにある大きな皮膚の乳頭も、外見を捉える手掛かりです。南極の一列吸盤を持つタコとは、吸盤の配列そのものが違います。腕の内側と背面の両方を見れば、短腕の輪郭だけでは分からない本種の特徴が見えてきます。

BASE STUDYは形態資料を踏まえて新たに制作した自然史イラストであり、標本写真ではない。サイズ別の作品では構図と色面を変え、科学的な記録と創作表現を区別している。

姿の解釈

各腕の吸盤が2列。短腕と深い腕間膜。背側のいぼと眼上の大きな乳頭。

ピクセルデザイン

64×64では各腕の吸盤が2列、短腕と深い腕間膜、背側のいぼと眼上の大きな乳頭を中心に、輪郭の接続と少数色の明暗を整えた。白い画像面でも薄い部分が消えないよう、暗い縁と空白の位置を調整している。

補助作品と造形研究

24×24は特徴を最少の輪郭へまとめた研究。補助64×64では別の姿勢を整数格子で描いた。128・384・768は各キャンバスの軸、曲線、色面、描線の密度を個別に組み直し、BASEの拡大やトレースを行っていない。

バシポリプス・アルクティクスの24×24作品

PIXEL ART / 24×24

特徴を絞り込んだ24×24作品。

バシポリプス・アルクティクスの造形研究用BASE STUDY

BASE STUDY

ドットにする前に、体の比率と立体を検討した下描き。

各腕の吸盤が2列、短腕と深い腕間膜、背側のいぼと眼上の大きな乳頭の比率と質感を確かめる自然史イラスト。柔らかな光の中で、輪郭だけでは読み取りにくい厚みや重なりを描いた。写真の複製ではなく、形態資料を踏まえた創作原画として掲載している。

解像度別ネイティブ作品

特徴一覧

  • 各腕の吸盤が2列
  • 短腕と深い腕間膜
  • 背側のいぼと眼上の大きな乳頭

出典・参考資料

図鑑の参照資料・確認範囲

  1. WoRMS: Bathypolypus arcticus — World Register of Marine Species確認日 2026-10-10/データベース記録
  2. Bathypolypus arcticus 種別解説(2017) — Icelandic Institute of Natural History確認日 2026-10-10/検索結果の抜粋のみ(原文本文ではない)
  3. The Bathypolypus–Benthoctopus problem of the North Atlantic(2002) — Malacologia / GEOMAR OceanRep確認日 2026-10-10/検索結果の抜粋のみ(原文本文ではない)
  4. Cephalopods of the World, Vol. 3(2014)pp. 85–86 — FAO確認日 2026-10-10/検索結果の抜粋のみ(原文本文ではない)

出典は、本文・要旨・書誌情報・データベース・検索結果の抜粋を区別して示しています。引用の範囲を超えて種の性質を一般化しないでください。

このページでは、研究機関や公的資料で確認できる名称・形態・観察情報と、samesamebangbangによる造形の解釈を分けて書いています。特定の写真や映像を転載したり、そのまま模写したりはしていません。深海の映像は照明で色が変わるため、写っている色をそのまま体色として扱ってはいません。